見出し画像

過去の挫折を乗り越える方法

過去の失敗や挫折・傷つきがフラッシュバックして、今もそれに苦しめられること、ありますよね。

私も過去はそういうのがあって、思い出すたびに「あーーー!」と叫びたくなって無理やり抑える、むしろ抑えきれず口からちょっと「あーーー」が漏れてしまっていました。何で叫びたくなるかというと、そのフラッシュバックを打ち消したくなるからですね。

定期的にそういう嫌な記憶の反すうがやってくるので、当時はしんどかったです。

で、そういうのは、優先度高く対処しておくべきものです。

とはいえ、そんなに簡単に対処できたら苦労しないですよね。

そもそも、過去は変えられないと思うじゃないですか。

確かに過去は変えられないです。

でもね、過去に傷つくかどうかは今、選べるんです。



■傷つくかは今の自分が決めている

過去をどう捉えるかは今の自分が決めています。

過去を思い出して、フラッシュバックにショックを受ける、嫌な気分になるのであれば、今の自分がそれを選択しているんですよ


ショックを受けなくする方法は、2種類あります。
「今をハッピーにする」

「過去の解釈を変える」
です。

今の現状を、「仕事も順風満帆で、プライベートも充実していて、今はとてもハッピー」と思えるようであれば、つらい過去があったとしても、「その過去があったおかげで自分は成長できた」と考えることができるようになります。

今の状況が良いと、人間はその原因を過去に探すんですね。それで、過去の解釈を良くして、そのおかげで今が良くなったと解釈するんです。

逆に今の状況が良くないと、「過去のせいで今が良くない」と解釈するバイアスが働きます。

ただ、今の状況がどうであれ、過去の解釈を直接書き換える方法があります。

■過去の解釈を書き換える

過去を書き換えるには、

まず第一に、今も自分は生きてることをしっかり認識することからです。

過去、何か挫折や失敗や傷つきがあった、けれどもそこでつぶされなかった、死ななかったわけですね。

とすると、その経験を乗り越えてきた自分がいるわけです。その経験から得たものがあるはずです。

もちろん、そのせいで自分は病んだという経緯があるかもしれません。それでもなお、今生きているんですから、そこからは何か学びを引き出すことができます。

例えば、過去に「いじめを受けた」というパターン。

  1. ダメパターンの気づき→別の方法の模索

    • 当時は仕方ないにしても、今の自分であれば対処できることがある

    • やられるままではダメだと気づく

    • 死ぬ気でやり返す

    • 味方を作る、相談できる人を作る

    • 不登校を決める、転校する

  2. 自分の長所・短所の気づき→自己理解

    • 自分のどういう特性が原因でターゲットになったのかを考える

    • 自分にはどういう強み・弱みがあるかを考える

  3. ひどい扱いを受けたことからの反骨心

    • その経験から得た反骨心を正しく認識する

    • 「絶対に見返してやる」「一生忘れない」「そいつらより上の人間になる」「いつか告発する」

  4. 弱い自分への気づき→強化行動

    • 身体を鍛える・格闘技を習う

    • 見た目を磨く

    • 学力を磨く

    • 長所を磨く

  5. 深い傷つきからの、人間理解

    • いじめっ子とはどういう人間なのか

    • いじめられた当時の自分はどういう心境でどういう行動を取っていたのかを再認識

  6. 同じ境遇の人への共感・理解

    • 同じ目に合った人がいれば誰よりも共感できる

    • 普通の人にはない貴重な経験ともとらえられる

「いじめを受けた」パターンに関して深掘ってみました。

ちなみに不登校児向けにはこういう本が出ていますね。

「行動活性化」はメンタル疾患の改善にも使われる手法で、この本は不登校関連で豊富な経験を持つ著者が書かれており、分かりやすかったです。

なお、他の「過去の挫折・不安・傷つき」には「親に虐待された」「職場でのパワハラ・モラハラ」「信じていた人の裏切り」「試験で不合格」「失恋で深く傷ついた」など様々なパターンが考えられます。

いずれにせよ、当時は仕方ないにしても、今の自分が同じ目にあっていれば、当時とは違った対処をすることができるはずです。それをベースに、昔の自分と対話し、昔の自分を今から救うことができます。

■まとめ

過去の挫折・失敗・傷つきから、無理やりでいいので「そこから得た学び・教訓」を引き出すと、それが役に立ちます。「対処法」「自己成長」「怒り」「人間理解」などの学び・教訓です。

また、今の自分が過去の自分の記憶に介入して、助けとなる情報・言葉・リソースを投入して味方になってあげることができます。

そういった手法で、過去の記憶を思い出した時に、思い浮かべるイメージを変えてやればいいんです。

今、その記憶につながったイメージが「怖い・嫌・しんどい・見たくない」だったとすると、

「いくらでも来い、今の自分なら完全にやり返してやる、昔の自分とは違う、返り討ちにしてやる、後悔させてやる」という今の自分が味方になってあげるイメージだったり、

「もうそんなことで傷つかないよ、まだやってんの、アホらし」などの消化済みのイメージに書き換える。

イメージはしっくりくるものを自分で自由に作ってあげてOK。

私の場合、中学時代に、大勢が傍観している中で、2人の同級生からボコボコに殴られたことがあって、長らくトラウマでした。昔は思い出すとしんどくなってましたが、今はこうやって書けるぐらいにノーダメージです。他にも人前で恥をかいたシーンなど、思い出したくないシーンも、今は平気になっちゃいましたね。過去思い出すたびに「あーーーー!」ってなってたのが、今は不思議なくらいです。

そんな感じで過去と対決して消化してしまえば、楽になります。

あとは、アウシュビッツの強制収容所に収監された経験を描いた心理学者ヴィクトール・E・フランクルの有名なこの著書が、自分を強くすることに役立つかもしれません。

今日はそんなところです。それではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?