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「集中力がすべてを解決する」を読んで

 私はメンタル疾患の薬を複数飲んでいるのですが、その全てに「集中力低下作用」があります。その成分において、頭をぼんやりさせる事によって精神状態の安定を図っているのです。

 また、私はADHD傾向にあり注意力散漫な部分もあります。そのため、集中力を持続させる事が苦手です。

 私にとって集中力はどうしたら上がるのかというのが悩みの種の一つでした。しかし本書を読み、頭から洗濯タライが落ちてくるほどの衝撃を受けました。

 自分のような人間でも集中力を上げるために実践できる、多くの対処法が示されていたからです。

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 まず、特筆すべきは「運動」でしょうか。

 体を整える。睡眠、運動、朝散歩。睡眠と朝散歩については実践しているのですが、運動については全く実践出来ていません。

 本書の参考文献にもある「脳を鍛えるには運動しかない!」(ジョン・J・レイティ、エリックヘイガーマン著)においても、運動の重要性を強く説いています。

 運動については、これまでの人生で何度も実践を試みましたが、どうしても継続する事ができませんでした。

 しかし、集中力を上げるための基礎中の基礎はまず「運動」である事を本書により再認識したので意識を強く持ち、できる範囲の事から徐々に取り組んで行きたいと思います!

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 次に、私が即実践可能でありながら、最大の障壁ともなっている「スマホ」についてです。

 スマホの毒性については以前から多く言われてきましたが、こと「集中力」を阻害する原因としては、現代人にとって最も多い理由なのでは無いでしょうか。

 本書においても、スマホの長時間使用の害悪について多く語られており、手元においてあるだけでも集中力を削ぐとされています。

 そこでまず、私の直近のスマホの使用時間を調べてみたところ、なんと、先週の1日あたりの使用平均時間は約5時間!これでは集中力が上がるはずもありません。

 そこで、本書で推奨されている1日2時間以内の使用をさっそく実践してみました。その結果、

1日目:1時間59分
2日目:4時間23分
3日目:2時間19分
4日目:4時間6分
5日目:4時間53分

となり、初日こそ好調な滑り出しを見せたものの2日と持たず、結局どうしても1日4時間ほど使用してしまいました…。

 使用時間を分析してみると、SNSが多く、LINE、X、Facebook等の時間の使い方をもう少し考えてみないといけない事がわかりました。

 その点についての本書に記された対処法は「時間を決める」事とされています。

 そこで、スマホの機能で次の通り制限時間を設定して、使用時間を2時間以内にするための計画を立ててみました。

 ブラウザ:20分
 X(Twitter):10分
 LINE:15分
 Facebook:10分
 YouTube:20分(樺沢紫苑先生の動画視聴用)
 メール:10分
 ゲーム:15分
 その他:20分

 この中で、「ゲームは必要なのか?!」というご指摘を受けそうなのですが、これは密かな楽しみとしているものでもあり、以前、樺沢紫苑先生も「ゲームも制限時間を設けるなら良い」と仰っていたので残しました。

 ただ目標を掲げるだけでは継続できないので、この記録を毎日Xで投稿する事によって、多くの人に監視してもらいながら実践してみようと思います!

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最後に、「ボーッとする」事です。

 そのぐらい誰でも出来るだろ!と思われるかもしれませんが、私は意外とこの「ボーッとする」事が出来ません。ADHDにおける多動性があり、常に何かしていないと落ち着かないのです。

 本書によると日本人は何もしないと時間が無駄になるという認識を持っているとされており、そういったところからもあるのですが、暇な時はついスマホをいじってしまいます。

 これはスマホの項目でも挙げましたが、この時間の使い方がスマホの使用時間を伸ばしている要因でもあるのでしょう。

 しかし、ボーッとしているだけで集中力を上げる効果を得られるのであれば、今後は率先して何もせずにボーッとする時間を設けてみようと思います。

 家でボーッとしているのもいいと思いますが、自分の好きな場所、神社とか公園とか堤防沿いとかでも試してみたいです。

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 薬によって集中力が低下しているのはどうしようもありません。しかし、だからといって薬をやめてメンタルが不安定になるのでは元の木阿弥です。

 私には夢があります。それを実現させるためには集中力は必須です。集中力を高める事は自分には無理かと諦めかけていた部分もありましたが、本書を読み、まだやれる事が多く残されている事がわかりました。

 夢の実現に向けて勇気と希望を与えて下さった樺沢紫苑先生に感謝したいです。これからも本書を読みながら、病気にめげず努力に励もうと思います!


*この感想文は樺沢紫苑先生主催の感想キャンペーンにおいて「奨励賞」を
いただきました。 

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