まずは、自分を満たしましょう(2)~「他人軸」で生きないで!
オフィス・アンサンブル(福岡市)のカウンセラー、キャリアコンサルタントの安藤洋章です。
あなたは、職場でちゃんと適切な自己主張ができていますか?
目いっぱいでギリギリ頑張ってやっていることを、上司や同僚に伝えられていますか?
あなたのミスではないことを、ちゃんと言えていますか?
イヤなことは「イヤ」だと表現できていますか?
他人軸とは、他人の基準、評価に沿って生きることを言います。
その特徴は、「適切な自己主張」ができないことにあります。
手いっぱいなところにさらに仕事を頼まれ、明らかに自分の限界を超えてしまうのに、「ノー」と言えないのです。
そして、ヘトヘトになってなんとか終わらせても、誰もあなたの頑張りを認めたり、ねぎらったりしません。
ですから、認められない不満や虚しさがどんどんたまり、メンタルダウンに陥ってしまいかねません。
「適切な自己主張」ができない人には、次のような特徴があります。
▽自己肯定感が低い=どうせ、私なんかが言っても聞いてくれない、と思ってしまう
▽「人の役に立てない自分はダメだ」というブロック=思い込み=がある
▽自己主張をして自分や親が傷ついた体験があり、トラウマになっている
次第に職場に居づらくなって転職しても、また同じように居づらくなってしまうーーマイナスの癖が、自分軸ではなく、他人軸で生きるようにあなたに強いているのです。
「他人軸の自分を変えたい」と希望する女性がおられました。
私が「レストランで注文と違った料理が来たら、あなたはどうしますか」と尋ねたところ、この女性は「来た料理をそのまま食べます」と即答しました。
彼女は、「注文と違うから、変えて下さい」と言いづらいのです。そして、レストラン側が間違ったことで嫌な気持ちになり、食事の時間を楽しく過ごせなくなってしまうというお馴染みのパターンに陥ってしまいます。
次回は、自分軸になるための対策をご紹介します。(続く)