マガジンのカバー画像

グラスマン数とは?

57
運営しているクリエイター

#説明

今日の「論考」4・026

また文字通りの意味になってしまうが、私たちの命題の理解は、語の理解を前提とする。しかし私たちのコミュニケーションは、命題によって為される。これはある意味、不思議なことかもしれない。命題の意味を知るには、命題を説明してもらうのではなく、語を説明してもらうという含意もあるか。いずれにせよ、深い話。

ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」より

4・026 単純記号(語)の意味を理解するためには説明してもらわねばならない。
しかしわれわれが意味を伝えあうのは、命題によってである。

異なる事物が・・・区別できないこと。

1 異なる事物が、その性質から見ると区別できないこと。
一つ、考えられた説明はこうだ。一つのものはもともと同一的なので、それを使っては同一性は説明できない。もともと違っている「異なるもの」が「似ている」ことで「同一性」を説明する。
一方で、定義の2に
2 事物が時や場所を越えてそれ自身に同じであること。自己同一性。主体性。
とある。こちらは、先ほどから言っていた、通常イメージする「同一性」の定義で

もっとみる