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12.ただの主婦がレ・ミゼラブルを読解していくだけのnote


前回 第一編 11 制限

 前回は、ミリエル司教はナポレオンが嫌いという話でした。

読んでいくのはこちら

青空文庫
レ・ミゼラブル LES MISERABLES
第一部 ファンティーヌ
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo
豊島与志雄訳

 こちらより今回は
第一編 正しき人
12 ビヤンヴニュ閣下の孤独
 を読んでいきます。

第一編 12 ビヤンヴニュ閣下の孤独

超意訳あらすじ

 第一編(12)を私なりにまとめた超意訳あらすじがこちら。


 一般的に司教の周りには聖職者志望の若者が集まります。司教に気に入られることが出世への道だからです。
 中でも出世街道まっしぐら系の司教は、自分も出世しながら取り巻きたちも引き立てていきます。司教→大司教→枢機官となれば、枢機官から法王になるのは投票なので、誰でも王になる可能性があり、若い牧牧師らは大きな野心をもってそのような司教の周りに集まりました。
 ミリエル司教はそういう感じじゃなかったので、若い牧師は1人も集まりませんでした。ミリエル氏の配下にあたるポジションは、ミリエル氏と同じような庶民的な老人で、出世コースからはずれていました。そんなわけでミリエル氏は孤立していました。

考察のような感想のようなもの

 まぁここまで読めばミリエル氏が出世しようなどとは微塵も考えていないのはそうでしょうねという感じです。前節でも会議で浮いちゃって早々に帰宅してるので、いい意味で司教らしからぬ司教というか、他の司教さんたちとは違ってたんでしょうね。
 後半に「成功は嫌悪すべきことである」という歌い出しでたくさんの例が挙げられてくんですが、固有名詞が多く理解が難しく…ギリ読み取ったエピソードは「ボール紙の靴底を発明しそれを皮として売り出して財を成した」みたいな、なんというか成功者といって讃えられるがはたして?みたいなかんじかな?締めの言葉は「天空の星座と(略)あひるの足跡とを、彼ら(世人)は混同する」とあったので、詐欺まがいで成功者となる者(=あひるの足跡)を世の中の人は素晴らしいこと(=天空の星座)と思ってしまってるよ、という感じかな?なるほどわからん。

次回 第一編 13 彼の信仰

 まだまだまだまだ司教エピソード続きそう。このペースじゃ終りが見えないどころか始まらない。


読んでくれてありがとうございます。1人じゃ心折れそうなので…。
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