自分の名前(壁谷雪乃)を徹底解剖してみた
愛知県蒲郡市出身の三河弁ライター・壁谷です。“個人情報、だいじ”と言われる時代。本名・壁谷雪乃(かべやゆきの)を紹介するのに少々おびえておりますが、せっかくなので、この機会に自分の名前の由来について調べることにしました。
↑同僚が描いた“壁谷雪乃”。
あの不朽の名作から名づけられた
自分の名前の由来は、小学校のときに一度聞いたきり。改めてどう聞こうか…悩んでいると、母から田んぼの写真とともに「合計で4羽います」と視力検査を試されているかのようなLINEが。
↑よく見ると目を凝らさないと分からなくらい小っさいカルガモが4羽。いや引きすぎでしょ!
そんな母のLINEはさておき、強引に話題を変えて名前の由来について聞いてみると
「ハイジのユキちゃんだよ♪」
母の返信によると「アルプスの少女ハイジ」に登場するヤギのユキちゃんから名づけられたそう。11月生まれだから“雪”なのかな?色が白いからとか?←自信過剰
などいろいろと考えを巡らせていましたが名作が由来とは。ハイジもびっくり。
直感第一主義の母
どうやら母は、わたしがお腹にいたときから“雪乃”にすると決めていたのだとか。
母に、父や祖母に相談したのか聞いてみると
「生まれたときに改めて“ユキちゃん”だ~と思ってつけた♪」と自身の直感に従い決定。恐るべし母。
ハイジの後ろを一生懸命に着いていく健気なユキちゃん。そのかわいらしい姿をイメージして名づけてくれた母の姿を想像して、なんだか胸が熱くなりました。
“乃”は、母の名前から受け継いだそう。
小学生時代に母から「乃はどういう字なの?と聞かれたら貴乃花の“乃”って言っときん」と教わったあの頃。当時は“若貴ブーム”でしたが、今や乃木坂の“乃”の時代ですね。
名字はどうなの?
名前は「アルプスの少女ハイジ」のユキちゃんからと分かりましたが、名字も気になるところですよね。“壁谷”は、愛知県蒲郡市には比較的多い名字なんですが、市外の高校に通い出して初めて“壁谷”が珍しい名字なのだと気がつきました。
以前地元の中華料理店で知り合った人に聞いた話によると、蒲郡市形原町にある「形原城」の城壁を塗っていた人(いわゆる左官屋)のことを“壁屋”と呼んでいたそう。転じて壁谷になったらしいんです。
と、それっぽい考えを巡らせながら、さっそく壁谷が“壁谷”をリサーチします!
名字由来netを見てみた
全国の名字の由来が記載されているウェブサイト「名字由来net」で、“壁谷”の由来について調べてみました。このサイトはプロの「名字専門家」が、全国の古文書や文献を専門的に調査した一部の情報を公開しているとのこと。全国から家系や名字の調査依頼も受け付けているそうで、本来発見できないような専門的な情報を知ることができるのだとか!
名字のプロ集団ここにあり。
調べてみると…
“愛知県蒲郡市がルーツである。壁屋の異形であり職業姓。壁塗りや大工などの職業が語源。近年、愛知県蒲郡市、東京都、福島県などに多数みられる。”
※名字由来netより引用
とのこと。
おしえて、壁谷さん!
左官屋が由来になっているのかと思っていましたが、もしかしたらそうではないのかもしれない…。
そこで、“壁谷”について考察しているブログ「壁谷の起源」
にも立ち寄り、サイトを運営する“壁谷さん”が思う有力な説について聞いてみることに!
※以下、調査中のものも含めており筆者考察の内容になります。
“形原の壁谷は、室町時代に鎌倉・室町期にいた関東・東北のおそらく、平氏の岩城氏、千葉氏の一族「穎谷(かびや)」の末裔と推測しています(おそらくこれが「壁谷」だった)。その流れのひとつが、室町時代の永享の乱で東西に分裂した際、足利氏の本拠地三河に収まったものと思います”。
壁谷さんによれば、ほかにも説はあるようで…。謎は深まるばかりとなりました。
ひとまずリサーチはここまでにしました。
名前にそこまで思い入れはなかったのですが、調べれば調べるほど、自分の名前に愛着が湧いてきました。母に名前の由来について聞いていくうちに、わたしへの深い愛情を感じ、思わず涙が出そうになることも・・・。
みなさんも、自身の名前の由来、調べてみてはいかがでしょう。
ちなみに、大相撲夏場所の優勝決定戦で貴乃花が横綱の武蔵丸を下した平成13年当時は小学2年生。この夏場所で元首相の小泉純一郎が、優勝した横綱・貴乃花に「痛みに耐えて、よく頑張った。感動した!」と健闘を称えました。“平成の名言”とも言われていますね。
痛みに耐えて私を産んでくれた母にも贈りたい言葉のひとつだなぁと。将来わたしが子どもを産んで、その子が成長したとき、そう思ってもらえる母でありたいです。
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