VRonWEBMEDIAにおける「VTuber」の呼称について(暫定、2021/12/12改定)
序文
ずっと考えていたことがあります。
これまで、VRonWEBMEDIAでは、特に特段の事情がない限り、2D/3Dアバターを使ったYouTuber活動を行っている方々、あるいはそれに準じた活動をされている方々のことを「VTuber」という名前でご紹介してきました。
理由としては大きなものはなく、おそらく「今一番浸透している呼称だった」からですが、ここ1年近くの間、この「VTuber」という呼称だけを使い続けるのは、仮にも皆さんの活動を「メディア」という立場から広くお伝えすることを職務とする我々にとって、誠実ではないのではないか、と徐々に考えるようになりました。
そんな中、音響カナタさんという方がnoteでこんな記事を投稿され、ハッとしました。
この記事を読み、自分が思い描いていたことを文章にしてくださったことに感謝すると共に、自らの襟をそろそろ正すときだ、と考えました。
我々のメディアとしての力はまだまだひよっこ、先輩方とは比べ物にならないほどに非力ですが、この2年以上の間に様々な出会いを経験し、様々な事象に触れ、少しずつ手応えを感じる中で、我々がもたらす「バタフライ効果」的なものが如何に微々たるものであろうとも、芯の通ったものにしなければならない、そう考えるに至りました。
ここに、我々VRonWEBMEDIAにおける「VTuber」に関する呼称の取り扱いについて、今後の指針を規定し、遵守しようと思います。
それが、素晴らしきこの世界にとって、ほんの少しでも何らかの力になれればと思います。
だいそれたことを書きますが、これを何らかのスタンダードにしようとか、こういうふうにすべきだ、こうあるべきだ、などと主張するつもりはありません。ただ、我々は確たる信念のもとにこうします、というささやかな宣言のつもりです。
実施後も皆様のご意見をいただきながら、改善・修正をしていければと思いますので、コメントなどにてご指摘・ご批判をいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
2021/12/12 現状と乖離したため改定
指針
1 前提
2D・3Dの『動く』アバターを使用して、何らかのプラットフォーム上にて創造活動・芸能活動・表現活動をしている方々のこと(ここでは「活動者」とします)を、VRonWEBMEDIAは以下の名称指針に基づき、弊社サイトの記事内にて呼称するものとします。
※ PNGTuberなどと呼称されるような『動かない静止絵』を使用している方々については、ケースバイケースの判断とします。
「YouTuber」の概念については、Wikipediaに記載されているものを基準とします。
2 第1条件
まず、活動者が明確に活動形態の呼称を指定し、恒常的にその呼称を使用していると認められる場合は、最優先でその呼称を使用します。また、この場合特段の理由がない限り「VTuber」の略称は用いないものとします。
この条件により、特段の理由がない限り、
と、所属事務所(の発行しているリリースなど)や配信プラットフォームにより呼称が統一されている場合はその呼称を使用します。
2 第2条件
活動者が呼称として「VTuber」「バーチャルYouTuber」という言葉を普段使っていて、かつ活動が動画投稿や配信がメインである場合は、以下の条件に従います。
A メインプラットフォームが「YouTube」での配信、あるいは動画投稿が活動の主体→「バーチャルYouTuber」or「VTuber」。どちらを使うかは、その活動者が使用している方を採用します。
B メインが「YouTube」以外の配信プラットフォームによる配信活動である→「VTuber」。活動者自身が使っている呼称があれば、その呼称。
C メインプラットフォームが「YouTube」以外であり、かつ自身がYouTubeでチャンネルを持たない配信活動を主体とするもの→そのプラットフォームで一般的に呼称されていているもの、或いは適宜に「VTuber」。
※REALITY、SHOWROOM、Mirrativなどが主体の方はこちらになります
D メインプラットフォームがniconico(チャンネル / コミュニティの別を問わない)で、配信を主な活動とするもの→「バーチャル生主」
3 第3条件
活動者が特段活動形態の呼称を用いておらず、かつ、活動者が以下の条件に合致する場合、「適宜」第2条件よりも第3条件を優先し呼称を採用します。ただし、活動者自身が何らかの呼称を使っている場合は、第1条件を優先するものとします。
A vtuber事務所に所属しておらず、かつ配信プラットフォーム内外のメディアなどで顕著なタレント活動が認められる→「バーチャルタレント」か「VTuber」
B 歌い手としての活動を主軸としていることが容易に判別できる→「バーチャルシンガー」
C 音楽制作活動を主軸としていることが容易に判別できる→「バーチャルアーティスト」
D Live2Dモデラー、3Dモデラー、絵師、3D空間制作、3Dオブジェクト制作、文筆活動など、創作活動・芸術活動を主軸としていることが容易に判別できる→「バーチャルクリエイター」
E 活動の主体が明らかに「ゲーム実況」であり、顕著な活躍が認められる→「バーチャルゲーマー」
4 第4条件
活動者が特段活動形態の呼称を用いておらず、かつ活動が動画投稿や配信主体でない場合、以下の条件に従い呼称を使用します。
A VRChatなど、VRプラットフォーム上でのアバター活動が主体の方→特段の呼称指定を行わない(VTuberと括らない)
B その他、特定の活動を主体とする方→第3条件に合致する場合のみその名称を使用し、合致しない場合、特段の呼称指定を行わない
5 附則
以上の条件のどれにも当てはまらない場合、特段の呼称は使わないものとします。また、「VTuber」の呼称も使用しません。
以上です。常にアップデートしていければと思っておりますので、忌憚なきご意見をいただければ幸いです。
もう一度ダメ押しで書いておきますね。
これを何らかのスタンダードにしようとか、こういうふうにすべきだ、こうあるべきだ、などと主張するつもりは毛頭ありません。ただ、我々は確たる信念のもとに、こうします、というささやかな宣言のつもりです。
今後とも、VRonWEBMEDIAをよろしくお願いいたします。