見出し画像

ご紹介。全米No.1高校の日本人校長デビュー作『スタンフォード式生き抜く力』とは?

スタンフォード大学・オンラインハイスクールはオンラインにもかかわらず、全米トップ10の常連で、2020年は全米の大学進学校1位となった。世界最高峰の中1から高3の天才児、計900人(30ヵ国)がリアルタイムのオンラインセミナーで学んでいる。  〜DAIAMONDO onlineより引用〜

世界トップクラスの学校「スタンフォード大学オンラインハイスクール」の校長先生は何と日本人だということをご存知でしたか?

その先生の名前は「星 友啓先生」で、処女作「スタンフォード式生き抜く力」ダイヤモンド社が9/16に発売されました。


本の企画・協力は、私が尊敬している著者であり1100万部編集者として知られている長倉 顕太さん。
 
Facebookで長倉さんがこの本を企画した理由が書かれた9/7の投稿を読んで、私もたいへん共感しました。 

その投稿がこちらです。

オレが星校長にアプローチしたのがちょうど2年前。
日本の教育に疑問を持っている人も多いはず。
 
画一的な授業、
周りと同じ人間を作る授業、
答えありきの授業、
言われたことをやる人間を作る授業、
 
など、いろいろ時代に合ってない。
たしかに高度経済成長時代のように、
工場で真面目に働く人を作るならいいかもしれない。
でも、もうそんな時代じゃない。
もはや教育じたいが時代遅れなわけだ。
 
オレは子供がサンフランシスコの中学校に行っていたこともあり、
まったく違う教育に驚いた。
また、オンライン教育の普及にも驚いた。
 
アメリカがすべて良いとは思わない。
ただ、間違いなく日本より良い面はたくさんあった。
そして、そこで最先端の教育をやっているのが星校長だ。
 
だから、
「この人を有名にしたい」
って本気で思った。
そうしたら、
「救われる子供が一人はいるはず」
って想いからだった。
日本の教育の中で埋もれてしまった子供たちを救いたい。
ただ、その一心で2年間動いてきた。

以上、長倉さんの投稿を引用

10/11には著書紹介のこんなビデオも一般公開されました!

プータロー生活からスタンフォードへの軌跡

星先生は今や全米No.1高校の校長をつとめていますが、1年浪人して東京大学理科I類に入学後は燃え尽き症候群になって勉強はそっちのけ。

アルバイトで趣味の料理に没頭しながらギャンブルに明け暮れる日々をすごしていたのだそうです。

そんな生活をしているうちに授業についていけなくなり、文学部に転部したもののうつ状態になってしまい、大学と自分との距離がさらに開いていき、

「このままではダメだ」

と一念発起。

なんとか東大の哲学科で卒論をえいやと書いてアメリカへ渡ったのだそうです。

エリート街道まっしぐらではなく、そんな紆余曲折をあじわった星先生の文章には懐の深い人柄がにじみ出ていて、どんな立場の人でも親しみを感じる内容になっています。

スタンフォード式生き抜く力

この本は、

・スタンフォードやシリコンバレーの精鋭が「結果」を出すためにやっていることを知りたい
・仕事やプライベートの「人間関係」をよくするテクニックを学びたい
・世界最先端の科学で実証された「本当の幸せ」を手に入れたい
・できる人の「プレゼン」「話し方」「聞き方」をマスターしたい
・世界中の天才たちが集まるスタンフォードで結果を出し続ける「教育法」を知りたい
・今後生きていくうえで「不安」を解消する方法を身につけたい

という方におすすめ!とのこと。

スタンフォード大学は、グーグル、アップル、フェイスブックなど世界を牽引するIT企業がひしめくサンフランシスコ・ベイエリアの南部に位置しているシリコンバレーの中心にあり、「世界大学ランキングトップ5」の常連大学として知られています。

本書には星先生が競争の激しいシリコンバレーで体験した世界最先端科学に基づく「生き抜く力」について詳しくわかりやすく書いてあるのですが、本書の根底にあるのは「利他的マインド」の大切さです。

「えっ?競争の激しいシリコンバレーが利他的マインド?」

と肩すかしを食らった人もいるかもしれませんが、世界最先端のトップ起業家や教育は意外や意外。

決して排他的なものではなく、古くから東洋に根付いている「利他的マインド」だったのです!

これも意外に思うかもしれませんが、かのアップルのスティーブ・ジョブスは大正13年から6年間、東北大学で哲学を教えるためにに来日したドイツの哲学者 オイゲン・ヘリゲル著の「弓と禅」を生涯の愛読書にしていたそうです。

まずはここでガツンときた!

本書を読み進めていってまずガツンときたのは、

まわりの同調圧力に屈することは、自分の利益を損なわれることを恐れた利己的行動で、他人を思っての利他的行動ではないのです。
星友啓著『スタンフォード式 生き抜く力』P42

で、

「コロナ禍で感じていたモヤモヤとした違和感はこれだったのか!」

とまさに腑に落ちたのでした。

例えば今年の夏は暑い中、人通りが少ない道でも苦しそうな顔をしてマスクをしている人が多くいました。

私は自分の飛沫を撒き散らさないのであれば、炎天下の中でマスクをすることに対してかなり違和感と疑問を感じているのですが、

マスクをしていないと何だか非国民の様な視線を浴びている心境になる気持ちになる人が多かったのでしょう。

このような社会的な同調圧力の中で「空気」を読み「忖度」することは調和をはかる「利他的」な行為に一見思えるのですが、星先生がご指摘されたように

「自分の利益を損なわれることを恐れた利己的行動で、他人を思っての利他的行動ではないのです。」

という表現にその本質があると感じました。

また本書には

このように日本社会では「競争」と「同調圧力」が複雑に絡まり合っています。その中で私たちは日々、利他的なマインドセットから遠のきつつ「エンパシー負債」を積み重ねているのです。
星友啓著『スタンフォード式 生き抜く力』P43

※エンパシー負債:行きすぎた利益追及や、思いやりに欠けた自己中心的な行為

と書いてあり、まさに今の日本を短い言葉でサクッと的確に表現されていると深く感銘を受けました。

また、本書の編集を担当されたダイヤモンド社の寺田編集長も、このページを今の時代、非常に大切だと編集しながら思っていたそうです。

私も感じた意外なアメリカ

星先生は渡米前とスタンフォード大学院時代は、個人主義と能力主義の強者どもに揉まれながら、

「どうやって勝ち抜けるか。生き抜けるか。」

そう考えていたのだそうです。

ところがオンラインハイスクールプロジェクトに参加してすぐ、仕事で出会ったITエリートやCEOのビジネススタイルが、渡米前や大学院時代にイメージしていたものとはまったく違っていたことに気づいたのだそうです。

彼らは異分野でも、競争相手でも自分の立場を踏まえながらも、相手の立場に共感しようとする「利他的マインド」の持ち主だったのです。

私も星先生と同様に、渡米する前はアメリカに対して弱肉強食なサバイバルな世界のイメージを持っていたのですが、

実際にアメリカ人と仕事をするようになってからはそのようなイメージはなくなりました。

私はこれまでコロラドとポートランドの鍼灸大学で日本の治療技術を教えたり、アメリカの医療従事者向けの教材を制作ることがあったのですが、そこでの交流で感じたのは、星先生がお感じになったことと同じで、

自分の立場を踏まえながらも、相手の立場に共感しようとする「利他的マインド」の持ち主が多かった

でした。

画像1

私の場合は東洋医学を実践していたり、興味のあるアメリカ人との交流なので特別なのかなと思っていたのですが、

シリコンバレーでも同じような感じだと知り、今後は東洋にもともと下地のある「利他的マインド」が生き抜く力のスタンダートになっていくのだなと強く感じました。

実際にシリコンバレーのあるカリフォルニアは東洋医学が盛んなエリアで、全米規模でみても東洋医学を含めた補完代替医療の「CAM(Complementary and Alternative Medicine)」への関心は21世紀を迎えたころから急速に高まっています。

2007年に実施された米国健康調査では、CAMに340億ドル(約3兆4000億円)を超える医療費が使われていて、東洋的な治療や瞑想法、考え方は古臭いものではなくクールで新しい医療のイメージとして浸透しています。

本書でも紹介されていますが、スタンフォード大学にはダライ・ラマの寄付によって設立されているスタンフォード「思いやりセンター」があり、心理学や脳科学、医学などの視点から人の思いやる力や利他性を研究する施設があるとのことです。

私としては、脈々と長い歴史の中で育まれてきた東洋の叡智がこのように最先端の科学と融和してアメリカで注目されいる流れをとても嬉しく思い、私自身も世界に向けて今後も活動していきたいと思っています。

日本人のDNAに刻まれた最高のグローバルスキルを活用しよう!

画像2

さて、アメリカの話を書いてきましたが、そもそも「利他的マインド」はもともと日本人のDNAに刻まれた最高のグローバルスキルです。

つまり、日本人にとっては活用しやすい「これからの時代を生き抜く力」なのです。

星先生の著書では、利他的マインドを根幹に

・第1講:スタンフォード、シリコンバレーの世界最先端科学と「生き抜く力」
・第2講:古今東西「生き抜く力」の思想史
・第3講:スタンフォード式「生き抜く力」の磨き方
・第4講:極上「コラボ力」で最高の人間関係をつくる
・第5講:世界の天才たちもやっているコミュニケーション力の鍛え方
・第6講:スタンフォード式「許す力」で世界中の”天敵”を思いやる
・第7講:本当の幸せの見つけ方を科学する

という章構成でとてもわかりやすく書いてあります。

私が思うに、日本人は世界的にもポテンシャルが高い民族だと思っています。
 
しかし人と同調することを優先して、「自分で考える力」を育てない習慣が多くの人には身についている・・・。
 
それが原因で、本来持っている能力を発揮できないままくすぶっている人たちが本当に多くいる印象です。
 
先ほど著作から引用したように、

まわりの同調圧力に屈することは、自分の利益を損なわれることを恐れた利己的行動で、他人を思っての利他的行動ではない。

です。

では、どのようにして同調圧力に屈せず、しかも思いやりを持って利他的な行動をしながら生き抜いていくことができるのか?

その具体的な「考え方」や「方法」がこの著書には書いてありますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!

追伸1
この記事の内容はApple社のiTunes Podcastで私がしている番組「健康6割で人生はうまくいく」でも特集しました。こちらもぜひ!

追伸2
余談ですが、スタンフォード大学があるサンフランシスコで活動しているミュージシャンで最近よく聴いているのは、

Tycho

Tommy Guerrero

です♪

最後までお読みいただきありがとうございました!

「スキ♡」マークを押していただけると励みになります!スマホで読んでいる場合は右下に♡があります。

私の治療院のホームページはこちら


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集