近年まれにみる美味しい味噌汁
以前に八丁味噌の故郷を旅した際に買ってきた八丁味噌。
ときどき米味噌と混ぜて使ってみたり、サバの味噌煮などのやや煮込む系で使ってみたりといろいろと試してみてはいるものの、なんとなく美味しさが分からないまま使っているような状態だった。
そんな折のつい先日、常々参考にさせて頂いている稲田俊輔さんの相談箱にて、まさに自分と同じような境遇の方が質問されていた。
https://soudanbako.com/user4589b5b342ed659167668978f182d678/answers/47039
その回答のうちの一部として、こんな内容が。
ふむふむなるほど。
そのほかの説明も、これまで味わって感じたことが的確に当てはまっていて(しっかりとした酸味とか)、これはかなり的を射ていてそうな内容。
というわけで、今日の朝の味噌汁には、鰹出汁をしっかりと引いてやってみたらどうなるだろうと実験してみることに。そういえば、これまた先日旅行で訪れた土佐清水の名産 - 宗田節の厚削りのものがあったので、こちらを使ってみる。
具材は人参と玉ねぎと豆腐にして、鍋に張った水に宗田節、八丁味噌、人参・玉ねぎを入れてそのまま煮立たせる。ぐらぐらいっていてもそのままにして、少し経ったら豆腐も入れてさらに5分くらい。
このあたりで、なんだかとても良い香りが台所に立ち込めてくる。最近の味噌汁では全然出てこなかった香り。出汁と味噌の相乗効果でなんだか美味しそうな香りがしっかりと出てきている。
なんとなく期待できそう、と思いながらお椀によそって、「では、いただきます」。味噌汁をすする。
これは……
ちょっとびっくりするくらい、美味しい。
なんだろう、いつもの米味噌の味噌汁も結構好きだし、安定して作れていて美味しいと思っていたのだけれど、なんかここ最近で一番美味しい味噌汁になった気がする。
いつもと違う味だから、変化があって美味しく感じられてしまっているだけなのかもしれないし、稲田俊輔さんの回答を見たことによるバイアスもあるかもしれない。
香りカツオに味ソウダ。こんな言葉があるくらい、宗田節は味が良いとされているので、もしかしたらそれが理由なのかもしれない。
けれど、いやそれにしても。
なんか、それぞれの素材のパワーを感じた朝ごはんだった。毎回こんなに美味しくはできないかもしれないけれど、今ある素材をうまく使ってあげれば、こんなに美味しいものができるんだな、と。何事も組み合わせと加減しだい、なのかー。
新しい発見と共に、ちょっとした幸せを感じる朝ごはんだった。
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