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<2023年に読んだ本から>PART5 絵本部門その2

2023年に読んだ絵本の中で、印象深かった10冊のうち後半の5冊です。
(noteの記事にしていた本は1冊です。)

絵本部門その1はこちら


6  ねこガム  きむらよしお

ガムをかんでいる男の子。ふくらませた風船はどんどん大きくなります。
あれ?だんだん模様が出てきたぞ。それが顔になって・・あれ耳も!
あれ? あれ? あれ?

そういえば最近、ガムをかんでいない。

小さいときはよくふくらませて遊んでいた。大きい風船をつくりたくて、いっしょうけんめい息を吹き込むのだけど、絶対割れてしまい、顔やら髪の毛やらにべったりくっつけていたものだ。

さて、この絵本。ガムをかんでいる男の子、自分の顔ぐらいの大きさまでふくらませたのはいいけれど、どっちがガムでどっちが男の子かわからなくなっちゃう。

そのうち、しぼんで・・ああああどうなるの!!
ち、ち、力が入っちゃう。
そして、最後は???

子どもが読んだら、このまねをして ふーふーふくらませてしまいそう。

うん?裏表紙にガムの絵が。「ねこがでる『ネコガム』」だって。
欲しい!

7 そだててみたら スギヤマカナヨ

「たねから そだててみよう」。学校で出た宿題だ。
ぼくは、近くの「たねや」から種を手に入れ育てることに。
お日様に当てたり、水をあげたり。でもなんだかうまくいかない。「たねや」のおじさんに相談してみると・・。

「たねから そだててみよう」とは、なんてすてきな宿題。
簡単そうで難しい。まずどの「種」を選ぶかが悩みどころ。
ぼくが、「たねやさん」で選んだのは「おたのしみ 話のたね」。見たこともないし、どんな植物が育つかもわからないもの。

どんな花が咲くのか?実はなるのか?もしかしたら食べられる?と いろいろな想像をしてわくわくしている ぼく。
うん、その種をまいた後のわくわくする気持ち、わかるなあ。

私も、毎年、家の畑で野菜や花を育てている。苗を植えることも、種をまくこともある。わくわくさは、やっぱり種をまいた時の方が大きい気がする。アサガオやエダマメ、インゲンなど種をまくと、毎朝見に行って芽が出るのをとても楽しみに待っている私がいる。

一生懸命世話をしても、なんだか上手く育てられないぼくに、「たねやさん」のおじさんは「はぐくむ」ということを教える。

「せっせと手をかけるのじゃなくて、そっとくるむように、見守ってやることさ。あとは、たねがもっている 命の力をしんじる。いつかは さくだろうと まつことだ。」

味わい深いなあ。

8 うかぶかな?しずむかな? 川村 康文

ボール、ミニカー、粘土、水の中に入れると、うかぶかな?しずむかな?
二つ一緒にしたら、形をかえたら どうなると思う?
身近なものを使った実験の絵本。

ボール、ミニカーくらいなら自信満々、大丈夫。浮かぶか沈むかわかります。
粘土だって わかります。

自信をもてたのは このへんぐらいまで。
包み紙をつけた飴とつけない飴は? 野菜は? 

真剣に迷ってしまって、ページをめくると、ああ違ったぁ。
普段の生活経験から これくらいならわかると思っていたけど、けっこうあやふや。

最後に小さな字で「熟してない青いトマト」と「完熟のトマト」を水に入れた場合のことが書いてあった。

ええ?そうなるの!
今年、畑になったらやってみよう。

9 くろねこのほんやさん  シンディ・ウーメ

本を読むのが大好きなくろねこ。本屋の手伝いをすることになり、楽しく働きます。ところが、大雨で本屋が水びたしになり お客さんがこなくなってしまいました。すっかり元気をなくしたくろねこでしたが・・・。

本を読んでいるだけで幸せなくろねこが、「こどもの本屋」で働く。
本をきちんと並べ、きれいにかざりつける仕事は、「全部ぼくのやりたかったことばかり」。
お客であるこどもたち ひとりひとりに ぴったりの本を選んであげる。

私自身がやりたいことそのものが絵本になっていると思えた一冊。

10 だるまさんが   かがくい ひろし

右、左とゆれるだるまさん。ページをめくるとあらららら・・。
「泣く子も笑う」と言われた大人気絵本。

「どうしてもっと早く読まなかったのだろう」とものすごく後悔した本。
存在を知らなかったのならしかたがない。
でも、存在は知っていたし、何度も目にしていた。とっても人気があるのも知っていた。残念ながら 作者の方が亡くなられたのも知っていた。それなのにそれなのにずっと手に取らなかった。

1ページ開いただけで、人気があるのがよくわかる。
だるまさんの体のやわらかそうな質感。くるくる変わっている表情。
読み進めると、知らぬ間に、だるまさんと一緒に体がゆれているし、笑顔になっている。

読み終わってすぐ「だるまさんの」 「だるまさんと」の3冊セットを買ってしまった。本棚に表紙を見せて飾った。目に入るたび、頭の中では「だるまさんが・・」のフレーズが鳴り響く。  <まいぶっく36>



2023年に読んだ本の中から印象に残ったものを「一般書」「児童書」「絵本」それぞれ10冊ずつ選んだ。

noteでこうして年間のまとめの記事を書くのも4回目。計90冊ほど選んでいる。読み直してみると、ああ、みんな面白かった本だなあと思う。

この90冊。読んだことは覚えているし、内容もだいたいは覚えている。ただ、いつ読んだとか、この本とこの本は同じ年に読んだという記憶はあやふや。

noteの記事にしておくっていいなあ。指の間から砂がこぼれ落ちるように、いろんなことを忘れていくことが多いけど、こうして書いておくことがかなりそれをくいとめていてくれる。
できれば、ずっと続けて行きたい。

ひとつ、反省。今年は記事にする候補の本を読んだら、もっとしっかり感想を書いておこう。
今回のように、本当は1月に全部の記事が出来るはずだったのに、気がつけばもう4月 に なっていないように。


絵本部門その1は こちら
児童書部門その1は こちら
 
その2は こちら
一般書部門は こちら

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くば
読んでいただき ありがとうございました。