見出し画像

今に始まったことではないですが・・・

この手の話は今に始まったことではなく、身近な出来事として起きたのは、12年前に教員をしていた頃だったと記憶しています。

当時はSESというものは存在せず、「特定派遣(今は廃止されています)」という形態のものでしたが、私のクラスではない学生が「先生、内定先から変な話が来ているんですが担任がまともに向き合ってくれないので聞いてくれませんか」と突然やってきました。

派遣先に提出する書類を指示した内容で作成するように・・・というものですが、明らかに経歴詐称となる内容で、こう書くことが君の給料を上げることにつながる・・・のようなフレーズも書かれていました(苦笑)

学生には、今後起きる可能性があることを伝えつつ、状況次第では内定を辞退して就活をやり直すことも視野に入れる必要があるので、「内定承諾書などの書類を持ってきて欲しい(内定辞退に関する違約が記載されていないかの確認)」と、「保護者の方も交えて話をしよう」と伝えました。

最終的には内定を辞退して、就活をやり直して別の企業に内定したのですが、経歴詐称を指示した前述の企業を含め、当時は開業にあたっての許認可などもなかったことから、求人票を見るだけで怪しいな・・・と思うようなものは幾つもありました。

とはいえ、担任の主観だけで受験可否を決めることは問題なので、受験の抑止するのではなく、結果が出てから本人(必要に応じて保護者も)と話をして、意思決定をしてもらうようにしていました。

いま教育現場がどのように対応しているのかは知り得ませんが、「内定率」という数字を気にして、冒頭の記事のような企業に送り込んでいるようだと、同じ穴の狢・・・ではないかなと思います。

いいなと思ったら応援しよう!