【25】バーを移転してみた
第22話でオープンしたバーを早々と移転した。
もともと僕のパートナーが営んでいたお店で
コロナ拡大によるアルコールBan(禁止)によって
営業したくても出来なかった店舗だ。
コロナが落ち着いてある程度規制が解除された
タイミングでリノベーションをして1階はスポーツバー
2階にほぼDIYでラウンジをつくったという話だった。
再オープンしたのは2021年11月だったが
半年も経たずに移転する運びとなった。
移転の要因は、ロケーションに相反する家賃の高さ
だった。
中心部から少し離れたトゥールトンポンというエリア
にしては割高な家賃で$1,500ほど支払っていた。
ロケーションも決して良いとは言えないエリアのため
目的客以外があまり来店しない状況だった。
スポーツを見にくるお客様はスポーツがメインのため
お酒はあまり進まず単価が上がらないのが難点だ。
その目的客というのはラウンジの利用か
週末のスポーツ放映を目がけてのお客様だった。
ラウンジ利用は日本人のお客様が多かったため、
一度昼の仕事を終わらせてから、お客様が来店される
タイミングで僕が再度出勤するといった事も重なり、
個人的にも体力の限界だった。
そのため売上の割に負荷がかかるストレスに
嫌気が差していた部分もあったと思う。
もっと現地のお客様が定期的に足を運んでくれる
ようなお店づくりを心がけなければ。
そんな時にパートナーがふとしたタイミングで
移転のアイデアを持ちかけてきたのがきっかけで
話がトントン拍子に進み、移転に踏み切った。
移転先はココナッツパークだ。
(現在すでに運営している店舗の2階部分)
もともとこの店舗の2階もレンタルしていたのだが
上手く活用出来ていなかったので今回の移転を決めた。
2階も似たような造りになっており、
中央にコの字型のカウンターがあるため、
それをバーとしてつかい、別途個室をレンタルして
そちらにラウンジをそのままスライドさせる事にした。
一度自分たちで店舗を作り込んだ経験があったので
今回は2週間程度で移転を終わらせ、別途2週間で
バー部分の内装とオープン準備を終わらせた。
個室の家賃は550ドル
2階部分はもともとレンタルしていたので
新たに家賃が発生することはなく、
だいぶ経費を抑えることが出来た。
また、ココナッツパーク自体はインスタスポットでも
あるため、すでに多くの方に認知されていて知名度も
高いため、目的客に限らず自然と人が集まってくる。
特に最近は現地のお客様で溢れかえっている。
抱えていた課題が、移転をしただけでほぼ解決されて
比較的スムーズなスタートを切ることが出来た。
店名も一新し、PENHのブランドをつかい、
PENH Bar & Lounge へと変更した。
特にラウンジは以前からグレードアップして
ダイニングとして食事も出来るようになった。
また今回はマイクも完備しており
Youtubeと繋げればカラオケも出来る🎤
眺望も良く、川が一望出来る点もオススメだ。
今後は雨季へと突入するため客足が鈍るだろうが、
より多くの方に足を運んでいただけるよう、
ローカルDJなどによるイベントを多く組んで、
お店のプロモーションをしていきたい。
今回は移転を早急に決めて動いたことで
無駄な出費も少なく、約$2,500ほどのコストで
移転およびバー部門のオープンをすることが出来た。
もちろん空間デザインなど極力業者に頼らずに
出来るところはすべて自分たちでやっているからで
これも経験による賜物だと思う。
しばらくは飲食店をオープンさせる予定はないので、
安定した収益構造と現場運営の基盤を作った後に、
新しい金融のプロジェクトの方に力を注いでいきたい。
つづく…
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