「百年泥」石井遊佳さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
第158回芥川賞受賞作品。
「洪水の泥から百年の記憶が
蘇る。大阪生まれ、インド発、
魔術的でリアルな新文学」とある。
確かに天才。
東大の博士課程退学して
インドに住み、日本語教師とな。
インドの百年ぶりの洪水で、
堆積してた泥から、
百年ぶりの過去が、時間も場所も
超えてやってくる。
EXPO'70 のメダルや、
山崎12年のウィスキーや、
その他もろもろ。
その人にとって、かけがえのない
ものが、簡単に掘り起こされる。
というか、泥の中に見つけて、
大切なものだったのかも、、
と、疑心暗鬼になる。
ここらへんが、天才!
「思う」のではなく、「疑う」。
今後、某「コンビニ人間」のように
変態化しすぎなければいいのだけどw。
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