高校野球
今年はコロナ禍で夏の高校野球は選手やその家族にとってたいへん辛いものになってしまった。野球に限らず他のスポーツも同様だ。
私も高校野球をしていた。
最後の大会で負けてからはしばらく野球を見ることができなかった。今でも負けたときの夢を見る。
しばらくはマウンドに立つのが怖かった。
今年も高校野球を見ているとあのときこうしていればとかまだまだできたんじゃないかとか色々思う。
最近、また野球を始めて高校までと同じように投手をしている。確実に今のほうが野球が上手くなっている。
マウンドに立っていて高校のときは見えていなかったものが今は見えている。高校のときは余裕が無かったのだろう。余裕がないからこそ高校野球は見ていて面白いのかもしれない。
今年の夏の高校野球で思ったことがある。
なんとなく、強豪校と普通の公立校で差があまりなかったように思える。
これはなんでかと考えてみると、要因は2つ浮かんできた。
1つ目はやはり練習不足や実戦不足。
これに関しては確かに強豪校は練習不足でも上手いのではあるが、要所でミスが出る印象があったし、交流試合でもホームランや長打が少なかったと思う。また、投手の調整不足を感じた。
2つ目は応援がないこと。
強豪校であればまず人数も多いので全校応援じゃなくてもそれなりに応援があり、相手にプレッシャーを与えることができる。一方普通の公立校の場合、秋の大会、春の大会では控えの選手がボールボーイやスタンドで観客へファールボールの注意を促す仕事で人が取られ、応援が親だけみたいなことがよくある。その結果、今まで応援に慣れてないので、夏の大会で始めて全校応援になったりそこまで行かなくても同級生が応援に来たりしたときに緊張していつもの力が出せないことも多々あるだろう。また、強豪校の応援に圧倒されるというのもあるだろう。
ただ今年はそれがなかった。相手の応援にのまれることがないというのはそれだけで相手との差を縮めることになるんだと思う。
そして強いて言えば今年は甲子園がなくなったことで球児がある意味自分のために野球をしていたように思う。いろんなしがらみやプレッシャーから開放されていたのだと思う。
また、全国各地で秋季大会が始まった。高校球児には悔いの内容に全力でプレーをしてほしい。