ネコと一緒にワインを飲みながらファドを聴く……
ファドは、ポルトガルの民族歌謡です。
運命とか、宿命という意味だそうです。
日本でいうところの、演歌でしょうか?
大航海時代に、港の酒場で娼婦たちが男たちの帰りを待つのを歌った……と理解されることもあるので、全体的に暗い歌が多いといわれますが、明るい歌も多いです。
が、矢張りファドは、酒場で酒を飲みながら……というイメージなので、私は暗い歌のほうが好きなのですが……。
ファドと出会ったのは、20代の頃、仕事でポルトガルを訪れ、夜は同僚と飲みに行きましたが、その酒場で男性がファドを歌っていました。
ファドを聴きながら、甘ったるいワインを飲み、焼いたイワシを丸ごと食べる。
ついつい飲み過ぎたことを覚えています。
それ以来、ファドの虜になりました。
日本に帰ってからファドを聴くことができませんでしたが、YouTubeが盛んになりはじめ、いまでは好きなだけファドを聴くことができるようになりました。
私の好きなのは、「霧笛」です。
ポルトガルの歌手ではないのですが、ちあきなおみさんの「霧笛」は、最高ですね。
僅か4分ぐらいですが、2時間映画1本分をみた雰囲気にさせてくれます。
で、この前買ったレコードにも、「霧笛」が入っています。
こちらは、ファドの女王マリア・ロドリゲスさんですが。
なんでまたファドを聴きたくなったか……まあ、仕事で色々ありまして、数か月止めていたお酒も解禁し、ファドを聴いて心を落ち着かせようかなと……
で、ネコと一緒にワインを飲みながらファドを聴いていた訳です。
ちなみに、ワインは赤玉です。
ポルトガルで飲んだワインに一番近い味でした。
ポルトガルの方は、もっと甘かったような気がしますが……
それとも、私の記憶違いでしょうか?
これでイワシの炭火焼きがあれば最高なんですが、そこまで用意はできませんでした。
兎も角、昨日の夜は、一晩中ファドに浸っていた次第です。