教員は生徒たちの何に喜びを感じるか?
こんにちは.通信制高校サポート・CAP高等学院の代表をしています佐藤裕幸です.最近は『シン・ニホン』公式アンバサダー“サトティー”として活動しています.
昨日は友人がFacebook上で紹介していた,植松電気の植松努社長の動画を見ながら,「教員の喜び」について考えました.
動画は↓
教員が感じている喜びとは?
教員の喜びをどう感じるかは,大きく2つに分かれる気がしています.それは,「生徒が自分の思った通りに動いてくれた喜び」と「生徒が自分が思っていた以上のことをした喜び」です.
生徒たちの発表の中にある違和感
先日もこのことを感じる場面がありました.
お手伝いをさせていただいている東京の区立中学校の総合学習の最終発表でのことです.
生徒さんたちがステージに立って,作成したパワポを見せながらプレゼンをしていくのですが,発表するどのグループも生徒さんたちは横一列に並び,自分の割り当てられた部分を交代で順に発表していく.
学校としては,グループ全員がしっかり発表の役割を持って秩序よく発表していった方が「生徒たちは自分たちのいうことをよく聞いている」となって気持ちいいかもしれませんが,全員が発表すると決めたおかげで,マイクを渡す手際の悪さが妙に目立ったり,そもそも今マイクを回して使用することの違和感の方が気になりました.
ファシリテーターとしてコメントする場面があったので,「同じ人数が横一列になって順番に話していくことに正直気持ちが悪い」とつい言ってしまいましたが,発表は苦手だけど,問題発見は得意とか,動画編集はプロレベルみたいな,役割の多様性を見出してほしいし,「私は一人で全部やりたい!」みたいなユニークな生徒さんが現れることを許せる場があってほしいと自分の思いを話しました.
前勤務校を退職する直前,オンライン授業をした際,生徒さんにクラウドを利用して,問題解説動画を制作してもらいました.人数も役割もまちまちでした.同じグループでなくても友情出演的に動画に参加するなど僕が思っていた以上の動画を仕上げてくれた時には,本当にワクワクしました.
休校期間中,生徒たちが一度も会わずに制作した動画の一つです.
技術的にはまだまだでしたが,僕には生徒さんたちがとても頼もしかったです.
もう自分の言うことを聞く子供を育てるという時代ではないはずです.僕たち大人を簡単に超えていく若者たちにワクワクしていきたいな.
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