見出し画像

「怒り」は喜怒哀楽の中の1つではない

最近、「怒り」について深く考えることが多くなりました。

考えていると「怒り」に執着しそうで抵抗があったのですが、アンガーマネジメント協会を退会して、怒りに愛着に感じるようになりました。

※アンガーマネジメント協会:怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」をご紹介する一般社団法人

怒りに愛着なんて面白いでしょう(^o^) 向き合えたのでしょうね、多分。
怒りという感情は学べば学ぶほど奥深く独立した感情ではなく喜怒哀楽すべての感情が複雑に絡み合っています。

怒りは良いカタチで外に放出していないと、とんでもないところに矛先が向きます。若かりし頃の私の「怒り」は今思うと愛着の怒りだったかもしれません。

少し若かりし頃の話しをします。

学生時代、4歳年下の彼女と付き合っていました。バイト代が入ったので、彼女のために有名な洋食屋をサプライズで予約しました。遅刻の常習犯だった彼女に、当日は絶対に遅刻しないよう念押ししていました。

しかし、結果は案の定、遅刻。

当時、携帯電話はなく、私の不安は頂点に達してました。30分ほど遅れて彼女が「ごめんごめん」と、くったくのない笑顔で「直前に友だちから電話があって」と言い訳。

その時は、怒りにまかせて言い過ぎました。彼女は「そこまで言われなきゃいけないほど私は悪いことをしたの?」と逆ギレです。

私は怒ったことを後悔しましたが、結局、2人共感情的になって、その日は洋食屋にも行かずそそくさと帰りました。本当の気持ちとは逆の行動する自分に憤りを感じていました。

喧嘩になって「帰る」という行動は、怒りの感情に振り回され意地をはっていただけでした。今思えばカワイイものです(笑)

千変万化する怒り

このように、怒りは時間が経つと、後悔とか悲しみ、寂しさという感情に変化します。逆に、寂しさ、悲しみ、後悔から怒りへと変わる千変万化する感情。だから怒りは奥深いのです。

一方で「怒り」は矛先を四方八方に撒き散らし他者を巻き込み、関わりのない人の人生に土足で入り、容赦なく悲しみのドン底に突き落とします。

私たちは、日々、小さな感情と対面しながら、立ち止まったり迷ったりして
人生のタイムラインを進みます。けっして過去には戻れません。怒った感情は言霊となって他者の感情に刻まれます。

怒りは理性という安全装置があるから、愛着という優しい言葉に変えることができます。しかし、もし安全装置が外れたら感情むき出しの暴走車となってコントロールは不可能です。

このように、「感情」という古代脳の武器は誰もが持っています。怒りは抑え込むというより、ダムのように「良いカタチにして放出」できる知識と応用力を皆が身につけると社会が変わります。

しかしながら、知識と応用力をまとうには時間はかかります。まわり道をしても親が子どもの育てるように、感情のコントロールタワーの「理性」をゆっくり育てたいものですね。


【小さな実践】
迷った時、何を基準に行動したのかをノートに書き留めておく


◇「住環境・習慣・関係性」家づくりの三大要素 ◇五感を刺激するビジュアルコーチング ◇マインドセットで変える未来の人生 ◇人間関係の修復とコミュ力UP ◇子育てや職場の「叱り方」実践法 ◇ビジネス脳科学・心理学 ◇笑って楽しんで1/2介護 ◇人生の軌跡と羅針盤