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当たり前を変えていくこと

突然ですが、みなさん。自分の住んでる地域の〈教育長〉って、なんて方かご存知ですか?

第一子のりねんが中1なので、わが家は世田谷の公立教育にお世話になって早7年。正直わたし、そんなこと気にしたことがありませんでした。なんか、遠い国の人というか、自分には直接関係ない方って感じで…。

今回コロナによって学校が休校になり、学校と家庭との双方向のつながりがプツッと途絶えてしまった、、、そんな状況に危機感を持った世田谷の公立小中学校にわが子を通わせるパパママたちと、ICT利活用(先生と子どもたちのコミュニケーションツールとして、オンラインを使っていくこと)に関するアンケートを作成することになり、先日、その結果をお届けに世田谷区役所に足を運びました。

そこで生まれてはじめて、わたしは世田谷の教育長にお会いすることになります。今年度から就任された、渡部(わたべ)さんという女性の方。3月まで現役で小学校の校長をされていたそうです。その対面の瞬間、わたしはちょっとした衝撃を受けていました。なぜなら、教育長が気さくなひとりの女性だということを目の当たりにしたから。今まで、教育長というその言葉のイメージで、勝手に「人」としてかけ離れたイメージを抱いていたのだと思います。つまり、人だったという衝撃(笑)。自分の子どもが公立学校に通うのに、それくらい興味が薄かったのです。

今回、いろんな方のお力添えあって、わたしは幸運にも渡部さんとお話しする場に居合わせることができました。わたしたちは一保護者として、彼女は教育のリーダーとして、どちらの立場も尊重し合ったとっても有意義な話し合いになったと思います。なにより、人知れずわたしが感激したのは、おたがいを「個」として、名前を呼び合って対話できたということ。なにか議論をするとき、その相手は顔の見えない誰かより、顔の見える○○さんでありたい。そしてあらためて、顔が見える安心感をしみじみと噛み締めたのでした。

ぜひこれからは、子どもたちにも「きみたちがいつも楽しくお勉強するために世田谷のリーダーでいてくれるのは渡部さんなんだよ」って伝えていきたい。顔がみえる安心感は、きっと、大人もこどもも同じだから。そして、保護者のみんなにも「渡部さんに相談しよう!」くらいのカジュアルさが浸透するといいなぁと思うのです。あの人とはどうせ話せない、という今までの当たり前をどんどん変えていけたなら、きっとこの先に広がる未来もぐいっと変わってゆくはず。

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