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🌸老舗旅館6代目女将になって🌸皆さまからのお教え🌸愛を持って接すること🌸

先日の続きです。
唐突ですが、
私は、「愛」が大好きです。
「愛」を失うことが多かったからなのかもしれませんが(変な意味ではありません)
愛することが大好きな私です。

私は、とっても幸せものだなぁと思えることが、いっぱいあります。
そのひとつ。
「素敵な出会い」がたくさんあったことです。
素敵な方々にたくさん出会うことができ、
その素敵な方々には、
私の仕事や人生に多くの影響を与えてくださいました。
日々の出会いに感謝しながらこれからも過ごさないと、
と思っています。

その出会いの中での「お教え」は、
数えられないほどあります。
皆様にお伝えしたいことも、山のようにあります。
その「お教え」から、
今日はひとつ伝えることができれば、光栄です。

私の「人育て」「社員教育」にとって、
大切な基礎となることになったものです。
「人を育てるときは、とにもかくにも『愛を持って接すること』なのだ」
というお教えで、気づけたことがありました。
前日のブログでもお話しさせていただいたことですが、
愛を持って接することを、しっかりと考えさせていただく機会がありました。

老舗旅館の6代目女将として社員教育、とか、人育て、の内容は、
注意すること、叱咤すること、賞賛すること、褒めたり一緒に喜ぶこと、いろいろなことがありました。
その行動をおこすときは、「伝えること」が伴います。
相手に伝えにくいことも山ほどありました。
傷つけてしまったらどうしよう
職場が嫌になってしまったらどうしよう
やる気をなくしてしまったらどうしよう
マイナスに捉えられてしまったらどうしよう
意志が伝わらなかったらどうしよう
嫌われたらどうしよう
辞めてしまったらどうしよう
などなど、、、、
お恥ずかしながら、いつもこのようなことを考えていました。

そんな中、22歳くらいから接客係として頑張っていてくれてた女の子が26歳になった時かしら。
元々、体型がぽっちゃりさんだった彼女。
家庭についてや人間関係についての悩み事によるストレスからか、
さらにぽっちゃりが強めに出てきてしまい、
元々の可愛らしい姿が隠れてしまったイメージ。
そのため、オシャレができなくなってしまったり、
恋ができなくなってしまったり、
ますます悩みが多くなってしまった彼女。
体型からくる行動のスピードダウン、も合わさってしまい、
周りからの評価もちょっぴり下がってきてしまった。
でもでも、デリケートな分野「体型」についてだけに、
誰も本人にストレートにアドバイスをすることができない。

もちろん、私もいうことができないのでは、と思っていました。
ところが、ある方からのお教えで、
その考え方を改める機会をいただきました。
とある企業の社長をされて、
社員教育や経営手法の優秀であると評価が高い方からのお教えです。
直接お目にかかる機会があり、
私の素朴な質問や悩みにお答えくださったその方は、
このようにお話しくださいました。
「愛を持って接していれば、どんなことも伝えることができるんだよ」
「愛があってこそ、本人が辛いと感じることも、受け止めてくれることができるようになるんだよ」と、
ドキドキするようなお言葉をいただきました。

そうだ。
私も愛情を持ってしっかり彼女のことを考えよう、
愛をたっぷり持って、彼女に何を今してあげられるのだろう、
愛情があれば、必ず伝わるはず、と思い、
一生懸命思い、考え、伝える、ことにしました。

ある日、彼女と個室で一対一になり、
彼女の素敵なところ、
素晴らしいところ、
尊敬できるところ、
心の底からの私の思いを伝えてみました。
そして、彼女がさらに「素敵なレディー」になるためには、
「ここ」が重要である、ということを時間をかけて具体的に話しをしてみました。
彼女は、じっと私の話しを聞いていました。
はじめは、不信感をいただいているような顔をしていた気がします。
そのうち、彼女は頷き始めました。
私が話し終えた後、
涙がポロリ、、、。
そして、彼女の抱えている様々な「気持ち」を話してくれました。
一緒に泣いちゃいました。
二人で、え〜んえ〜ん、、、、と、
声を出して泣いちゃいました。
彼女は、結局、
自分自身の未来についてや決意については、
私には言いませんでした。
私はその言葉が聞きたくて伝えたわけではないので、
その日は、それで良かった、お話しができて本当に良かった、と思うことができました。
彼女が私の前で涙を流すことができたことと、
本音を吐き出すことができたこと、
これで良かった、と思いました。
その後、数ヶ月経って、
周りの人たちから「なんだか痩せたね〜」とか
「綺麗になったね〜」という言葉を聞くことができるようになり、
彼女は、どんどんと自信を持って、
自分自身に偽らず、胸を張って歩けるようになったのです。
彼女の表情が明るく、そして
自信を持っている仕事ぶりが
とても美しく輝いているように見えました。

「人を育てるときは、とにもかくにも『愛を持って接すること』なのだ」
この言葉は、それからずっと私の心のベースにあります。
「愛を持って接すること」
「愛を感じることができないときは、叱ったりしてはならない」
そんな風に日々過ごすことになりました。

社会において、人を育てることは、
我が子を育てるのと同じなのです。
私は、我が子を育てることも、
思いっきり「母さんの愛」をまっすぐぶつけていきました。
人育てをするときも、やっぱり「愛」をまっすぐ表現してぶつけていきました。
これからも、
「愛を持って接すること」を
大切にしていきたいと思います。


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