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20240920 2024年豊岡行③

photo by Kyono Hirose

豊岡滞在の三日目はいよいよカバンストリートのApartmentでパフォーマンスをやってみる日、でした。この日お店はお休みだったため、1階のフロアをかなり自由に使わせてもらうことができました。

Apartment店頭の観葉植物。

▼店内の俳優が手に持っている柳は、実際にApartmentで作品を製作・販売されている方が育て、カバンの素材として使用されている柳でした。店内にディスプレイされているものを、快く使わせて下さいました。

通りに面した大きな窓から中を覗いてもらうスタイルのパフォーマンスができないか試行錯誤の最中。左から松本、奥に鈴木、丸山。

伝統的な柳行李の技術を用いて柳と革を編み込んでつくられるカバンは豊岡ではときに異端視されることもあるそうなのですが、「いいものはいい」という下村さんの信念のもと、確たるものづくりをされる職人の方々がこのApartmentに集まってきておられるのでした。

柳を手に持つことで、この空間に対する集中力が増す。左から松永、鈴木。

▼お店の前には小さな一角があり、そこですこし街頭にはみ出たパフォーマンスも試したりしました。別の演劇祭の、とある作品から抜粋したシーンの、すこし静かなバージョンでのカバーでした。

目の前には但馬信用金庫があり、昼間は重役の方なども声をかけてくれました。

▼今回は本当に事前にアポを取るでもなく、きわめてフラッとやってきたところから、このカバンストリートで何ができるのかを現地で考えながらのパフォーマンスでした。用意してきたものをいくつかやってみつつ、行き交う豊岡の方々とすこしずつ交流しながら時間を過ごしました。

今回持ってきたジャンベが肝。左から松永、松本、丸山、鈴木。

▼店内、お店の外、それぞれの場所でどんな動きや居方、言葉がハマるのかを贅沢に試行錯誤することができました。ただでさえ美しく、技巧が尽くされた製品がディスプレイされている空間に拮抗できる演劇の切片、ということを念頭に置いて考え続けていました。

シャボン玉は前日に城崎温泉のスーパーボール掬いで手に入れたもの。

▼夜には下村さんにお誘いいただき、豊岡市の文化的なサロンというような集まりである「但馬コネクション」に参加させていただくことができました。今回の滞在ではここで初めて奥野衆英さんとも直接会うことができ、豊岡の文化的なエネルギーの源泉ともいうべきキーパーソンの方々を間近で肌で感じることができたりして、実りの多い時間でした。

豊岡演劇祭のプロデューサーである松岡大貴さんと鈴木大倫。大学時代の同期だった二人は久々の再会を豊岡で果たしていた。

つづく。

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「一枚の舞台の床が、才能のゆりかごに。
野外で自由に演劇を上演できるようにするための所作台をつくりたい。」

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平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co. 第8回公演
戸山公園野外演劇祭参加作品
『若き日の詩人たちの肖像』
2024年 5月17日(金)ー19日(日)
各日18時30分開演(17時45分受付開始・開場)
※雨天決行
於:戸山公園(箱根山地区)陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡
https://g.co/kgs/Ksc4VNJ
【公演詳細】

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