平泳ぎ本店 H i r a o y o g i C o .

東京で2015年より活動開始。メンバー全員が俳優であり、俳優主体の創作を行っています。…

平泳ぎ本店 H i r a o y o g i C o .

東京で2015年より活動開始。メンバー全員が俳優であり、俳優主体の創作を行っています。 俳優自身の発想を基にディバイジングで様々な演劇手法を駆使しつつ、凝ったシーンを造形していく創作方法に特徴があります。 「真剣に演劇について悩んで、真剣に演劇を愛する」(クリス・グレゴリー氏)。

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向こう10年間の計画に向けて、平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co.の活動をサポートしていただくための、日々の活動報告です。 毎日の連載と、不定期の活動報告などをお届けします。 舞台芸術、演劇や文化に関心のある方にご参加頂ければ幸いです。

  • かえるのおたま

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「かえるのおたま」について。

平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co.として2024年からいよいよ、これから10年間の目標に向けてより具体的な活動を充実させていくことができればと考えるようになりました。 1.【10年間の活動目標】 2.【「かえるのおたま」をはじめます。】 1.【10年間の活動目標】 平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co.は2015年より東京で演劇活動をつづけて来ましたが、いろいろな場所でのさまざまな出会いを経て、これからの10年間で三つのことを叶えたいとはっきり考えるようになりました

    • 20241110 1995

      朝が来て、ベッドのなかで目を開けると目の前に母がいて「おじいちゃんがね、死んじゃったの」と言った。一緒に暮らしていた祖父はその前の晩、お風呂場で亡くなってしまった。ベッドのなかで私が目を覚ますのを隣で待っていた、母の表情を今でもよく覚えている。 ▼どうやら昨夜大きな地震があったらしいと、大人たちが話しているのを聞いた。母から「明け方、寝ていたときにすこし揺れたの、覚えてる?」と言われて私は覚えていなかった。ニュースで大きな道路が倒れ、火事が起きているのを見た。 ▼テレビや

      • 20241109 陽のひかり

        アルバイトやなんかでいろいろな場所で働いてみる中で、基本的に大きな窓があって、外の光がよく見える場所の方が自分のパフォーマンスが高くなるということに気がついた。外の光が入ってこない場所だとなかなか時間感覚というか1日の感覚がつかめずに、なんだかどんどん塞ぎ込んでしまうような気がしてよくない。 ▼大きな窓があって、朝一番に換気をしながら掃除をして、温かい(夏は冷たい)コーヒーを飲みながら必要最低限の荷物で部屋の中のスペースを大きく保ち、事務作業もできるしその気になればストレッ

        • 20241108 夏の日、ダラダラ

          とあるアーティストの2005年のライブの映像を繰り返し繰り返し見ている。こういう時にYouTubeはありがたいもので、いつだって気になるアーティストのことを調べれば彼らに関連した動画がちゃんと出てきてくれる。 ▼2005年というと自分は高校生になったばかりの頃で、今こうしてスマホで無限ループにして見ているライブを現地まで直接見に行こう、なんて考えもしなかった。当時はネットもそんなに発達していなかったし、地方にいるとなかなかうまいこと情報にもアクセスできず、思っていたよりもは

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        • 2024年11月 November
          9本
        • 蛙読天
          311本
        • 2024年12月 December
          0本
        • 10月 October
          31本
        • 2024年3月 March
          31本
        • 2024年2月 December
          29本

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        • 2024年5月11日 オープンリハーサルのお知らせ

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        • 平泳ぎ本店 土浦合宿

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          20241110 1995

          朝が来て、ベッドのなかで目を開けると目の前に母がいて「おじいちゃんがね、死んじゃったの」と言った。一緒に暮らしていた祖父はその前の晩、お風呂場で亡くなってしまった。ベッドのなかで私が目を覚ますのを隣で待っていた、母の表情を今でもよく覚えている。 ▼どうやら昨夜大きな地震があったらしいと、大人たちが話しているのを聞いた。母から「明け方、寝ていたときにすこし揺れたの、覚えてる?」と言われて私は覚えていなかった。ニュースで大きな道路が倒れ、火事が起きているのを見た。 ▼テレビや

          20241109 陽のひかり

          アルバイトやなんかでいろいろな場所で働いてみる中で、基本的に大きな窓があって、外の光がよく見える場所の方が自分のパフォーマンスが高くなるということに気がついた。外の光が入ってこない場所だとなかなか時間感覚というか1日の感覚がつかめずに、なんだかどんどん塞ぎ込んでしまうような気がしてよくない。 ▼大きな窓があって、朝一番に換気をしながら掃除をして、温かい(夏は冷たい)コーヒーを飲みながら必要最低限の荷物で部屋の中のスペースを大きく保ち、事務作業もできるしその気になればストレッ

          20241108 夏の日、ダラダラ

          とあるアーティストの2005年のライブの映像を繰り返し繰り返し見ている。こういう時にYouTubeはありがたいもので、いつだって気になるアーティストのことを調べれば彼らに関連した動画がちゃんと出てきてくれる。 ▼2005年というと自分は高校生になったばかりの頃で、今こうしてスマホで無限ループにして見ているライブを現地まで直接見に行こう、なんて考えもしなかった。当時はネットもそんなに発達していなかったし、地方にいるとなかなかうまいこと情報にもアクセスできず、思っていたよりもは

          20241108 夏の日、ダラダラ

          20241107 どんな晩でも

          かつて本当にお金がなかったとき(今もないけど)、井上ひさしさんの劇団であるこまつ座のお手伝いのアルバイトをして、コツコツと貯めたお金で同期の結婚式のお祝儀を捻出したことがあった。 ▼コロナでたぶんいろいろ変わってしまったのだろうとは思うものの、以前のこまつ座だと劇場のロビーでチケットをもぎったり、物販をしたりお客さんを案内したりするのは基本的にはアルバイトのお手伝いさんたちで賄われていた。こまつ座の社員さんも何人かはいるものの、基本的には歴の長いお手伝いさんみたいな人たちが

          20241106 あたたかな口実

          Instagramで”Vote blue”というストーリーをいくつか見かけてすこし前向きな気持ちになってみたあとで、どうやらトランプ氏が勝ったらしい、というのを(イーロン・マスクの!)Xで見つけてしょんぼりするというのも馬鹿馬鹿しいというか何というか、やるせない気持ちになるのだった。 ▼自分が生まれる時代は選べないし、世界がどうであれ、そこに分断があるのだとしてもどうにかもうちょっとマシな現実を思い描きながら与えられた場所で頑張っていくよりほかない。気が遠くなるような話だけ

          20241106 あたたかな口実

          20241105 街のミニチュア

          戸山公園の野外演劇祭について引き続きいろいろ考えている。来年もまた同じくらいの時期(5月のまんなかあたり?)にやりたいな、と思いつつ、それと並行していろいろな人と会ったりしてお話を聴いたりするなかで、やりたいことをすこしずつ整理していっている。 ▼野外演劇の場合に「作品」といったときに、それは単に演劇作品の上演ということにとどまらない。ただ単に作品を上演するだけなら劇場で足りる。観客の方にわざわざ足を運んでもらって野原に座ってもらって、そこでちょっと時間を過ごしてもらってか

        記事

          20241107 どんな晩でも

          かつて本当にお金がなかったとき(今もないけど)、井上ひさしさんの劇団であるこまつ座のお手伝いのアルバイトをして、コツコツと貯めたお金で同期の結婚式のお祝儀を捻出したことがあった。 ▼コロナでたぶんいろいろ変わってしまったのだろうとは思うものの、以前のこまつ座だと劇場のロビーでチケットをもぎったり、物販をしたりお客さんを案内したりするのは基本的にはアルバイトのお手伝いさんたちで賄われていた。こまつ座の社員さんも何人かはいるものの、基本的には歴の長いお手伝いさんみたいな人たちが

          20241106 あたたかな口実

          Instagramで”Vote blue”というストーリーをいくつか見かけてすこし前向きな気持ちになってみたあとで、どうやらトランプ氏が勝ったらしい、というのを(イーロン・マスクの!)Xで見つけてしょんぼりするというのも馬鹿馬鹿しいというか何というか、やるせない気持ちになるのだった。 ▼自分が生まれる時代は選べないし、世界がどうであれ、そこに分断があるのだとしてもどうにかもうちょっとマシな現実を思い描きながら与えられた場所で頑張っていくよりほかない。気が遠くなるような話だけ

          20241106 あたたかな口実

          20241105 街のミニチュア

          戸山公園の野外演劇祭について引き続きいろいろ考えている。来年もまた同じくらいの時期(5月のまんなかあたり?)にやりたいな、と思いつつ、それと並行していろいろな人と会ったりしてお話を聴いたりするなかで、やりたいことをすこしずつ整理していっている。 ▼野外演劇の場合に「作品」といったときに、それは単に演劇作品の上演ということにとどまらない。ただ単に作品を上演するだけなら劇場で足りる。観客の方にわざわざ足を運んでもらって野原に座ってもらって、そこでちょっと時間を過ごしてもらってか

          20241104 ありうべき大人像から

          親の心子知らず、という言葉があるように、どれだけ親しい人でも互いに考えていることなんかわからないし分かち合えるわけでもない。私にとってどれだけ演劇が切実だとしても、親にとっては私が元気でいられさえすればそれでいいのだし、別に演劇で頑張ったからといって私の親兄弟を含む一族が繁栄するかといえばそんなことはないのでまあ気楽にやればいいさな、と思っていたりする。成功したって失敗したって、親は親だし子は子である。 ▼そんなことを思いながら「バイトの心客知らず」というのもまた然り、と思

          20241104 ありうべき大人像から

          20241103 各国の食文化いろいろ

          英語の勉強もかねて、というつもりでYouTubeなんかで海外の人たちの動画を見ていることが多い。英語を母語としない人たちの動画はハードルがちょっとだけ低くなるので見やすいし、そうしてノンネイティブでも英語圏でパワフルに生活しているのをみると「これくらい砕けていても通じるんだ」というエネルギーがもらえるような気がする。 ▼いろいろ面白い人たちはいるにせよ、中でもカナダの”SHELBY'S”というアラブ圏のファストフードのレストランの人が好きでよく見ている。Shawarmaとい

          20241103 各国の食文化いろいろ

          20241102 天文館にて

          あるとき、同期の結婚式のために鹿児島にいた。初めて飛んで行った鹿児島の上空は飛行機の窓から見ると緑が多くて、「この距離をはるばる江戸まで出てきて明治維新をやったのか、薩摩の人たちは!」と思うとはるかな気持ちになった。同じく鹿児島から高校を卒業して10代で東京へ出てきていた同期の心境を、そのとき初めてきちんと想像してみたような気持ちがした。 ▼結婚式は心がこもっていて、とてもあたたかなものだった。高校のダンス部で活躍していた彼女の溌剌としたダンスや明るさ、チャーミングさを感じ

          20241101 #馬場経ラジオ 100回記念放送へ

          曇りの日が多くなり、街では学園祭でちょっとにぎわいつつ、もう2024年も残すところ二か月か!と思うとびっくりである。とはいっても残り二か月で制作のお手伝いがあったり、自分自身のソロパフォーマンスがあったりしてやるべきことはそれなりにたくさんあったりする。 https://www.youtube.com/live/X5t-5RNsMPQ?si=DDLIS-H7M8ogKuW7&t=10331 ▼先日は戸山公園の野外演劇祭でお世話になっている高田馬場経済新聞さんのラジオの10

          20241101 #馬場経ラジオ 100回記念放送へ

          20241031

          とある裁判(令和4(ワ)第29876号)の傍聴へ行った。裁判の内容については公に記録も残されていて、実際の裁判所でのやりとりをもとに裁判官の方々が判決を下されるのでそれ自体をどうこう、ということではないのだけれども、結局心の中にしこりが残っているので書いておこうと思った。(原告と被告どちらの側に立つ、というわけでは決してない。そんな風にはこの件にコミットできない。) ▼裁判の最後の最後、裁判長の方が被告に「今でも原告に対して謝ろうという気持ちはありませんか」と聞かれて、被告

          20241030 メガバンクの窓口で

          自分の劇団の口座をつくろうと思って近くのメガバンクの窓口に行ったことがあった。劇団をつくったばかりのころ、そういう現実的な、というか社会的な手続きをするのがなんだか楽しくて、たとえば名刺をつくったり、たとえば口座をつくったり、小学生の社会見学みたいな気持ちでそういう手続きに取り組んでいた。 ▼演劇の団体なので、団体名がまあちょっと変わっているというか、一般社会に照らしてみたらふざけているのでメガバンクの窓口で手続きをするときも事務員のお姉さんがちょっと半笑いというか、圧倒的

          20241030 メガバンクの窓口で

          20241029 人の振り見て(なんか見た)

          自分が本当のところでは何を望んでいるのか、ということについて考えている。「ことばではこう言っているけれども、心の中では本当はこう思っている」というようなことがある。言行の不一致、本音と建前みたいな、知らず知らずの間にそのエラーの幅が大きくなると、致命的な不具合を起こしてしくじったりするんだろうな、ということをこのところ考えている。 ▼演劇に関わる集団を主宰する、というのは結局のところ「これがやりたい!」と一番最初に言い出して、そこに人に集まってもらう、ということではある。は

          20241029 人の振り見て(なんか見た)

          20241028 パス

          小学2年生の頃、クラスで毎日配られる「パス」という日誌みたいなものがあって、クラスの人たちの作文や絵やなんかが朝の会で白黒印刷の藁半紙一枚で配布されて、みんなでそれを読むという時間があった。作文はみんなの手書きの原稿がそのまま縮小印刷されたりしていて、「あの子はこんな字なんだ」というのがわかったりして、その「パス」のことが結構好きだった。 ▼「パス」というのは「もし必要なかったら”パス”してもいいんだよ」という意味で、相手がたとえ子どもであっても自由を重んじるその先生のスタ

          20241027 ビール偏愛

          「お酒は飲みますか?」 「ええ、人並みに、まあ…」 「飲むときは何を?」 「だいたいビールですね、ずっとビールで、大丈夫です」 「お腹いっぱいになっちゃいませんか?」 「なんないですね、なんないです。もうずっとビールだけ飲んでいれば私は大丈夫なんです」 というくらいには、ビールが好きではある。生ビールはもちろん好きだし、瓶ビールも、珍しい各地のブリュワリーのこだわりの缶ビールもまた、大好きなのだった。 ▼数年前、コロナ禍で暇を持て余していた頃にYouTubeでもやるかと思っ