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20240825 打ち上げ花火、席から見るか袖から見るか

打ち上げ花火を下から見るか横から見るか、ではないけれどもたとえばひとつの舞台作品を観客席から観るのと、演者として舞台から観るのとでは、見えている景色が結構ちがう。

▼いろいろあって、かつて自分が客席から観ていた作品に自分が出演するようになる、ということがあって、しみじみと思う。別にどちらがいいということではなくて、観客は舞台上の俳優を観ているし、俳優もまた、客席の観客を見ている、ということが言いたい。

▼演劇を「見る(観客)→見られる(俳優)」という関係で論じたりすることもたまにあるけれど、なにも舞台上にいる側だけが一方的に観られているというわけでもない。照明の具合によったりもするけれど、往々にして俳優たちの目には結構客席が見えている。

▼舞台が開演してから俳優同士が袖や楽屋で「客席のどのへんに知り合いの◯◯さんがいる」みたいな話をしたりすることもよくあることで、やれ誰が寝ていたとか、やれ誰がどこで笑っていたとか、やれ誰がつまらなそうにしていた、など割と正確に客席の状況を把握していて結構おもしろかったりする。

▼劇場は客席から見えているスペース以上に、俳優が待機したり美術を隠しておくためのいわゆる袖のスペースが大切である、というのは劇場にインターンで行っていた時に教えてもらった。規模の大きな舞台になると袖に出演者と同じくらいたくさんの各セクションのスタッフさんが袖に控えていて、逐一舞台の進行を助けてくれている。見えないところがむしろ本質、というのはまあこの世界と同じ建て付けでもある。

▼打ち上げ花火が上がるとき、私たちは花火を見ている。けれども花火の方でもまた、私たちのことを見ている、とも言える。花火が大きくその花弁を開くとき、その照り返しで花火に見惚れる人たちの顔が明るく見える。そんなに数は多くないだろうけれども、必ずその顔を見ている人がいる。花火は言うまでもなくきれいだけれども、花火に見とれたり圧倒されている大勢の人たちの顔というのもまた、なかなか忘れがたい光景ではある。

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野外で自由に演劇を上演できるようにするための所作台をつくりたい。」

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平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co. 第8回公演
戸山公園野外演劇祭参加作品
『若き日の詩人たちの肖像』
2024年 5月17日(金)ー19日(日)
各日18時30分開演(17時45分受付開始・開場)
※雨天決行
於:戸山公園(箱根山地区)陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡
https://g.co/kgs/Ksc4VNJ
【チケット】
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【公演詳細】

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