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中学校の定期テストを「Googleフォーム」で実施しました。

定期テストの作問・採点は教員にとって重要な仕事です。
しかし、紙ベースでテストを実施し、赤ペンで1枚1枚丸付けするのは大変な作業です。
実際、40人学級では、理科のテストの採点には❝1時間半❞かかります。5クラスの丸付けをすると・・・7時間半もの時間をかけることになります。

もし、これを一人一台端末で実施できたら・・・かなりの「働き方改革」になるはず!そう考えて実際に行った結果をここに共有いたします。


こんな感じの問題を作りました。(サンプル)

まずは、テスト問題のイメージを持ってもらいたく、サンプル問題を添付しました。(※サンプルですが、本名は入力しないでください)
実際のテストでは、設定で「ロックモード」にします。すると、試験中に他のウェブサイトを閲覧したり、他のアプリを開いたりすることができなくなります。

(1)問題のつくり方

Googleフォームを開きます。

(1-1)解答方法の種類

・記述式(短文)・・・例「石灰水」のように、語句を記入する問題に最適
段落・・・長文の記述式の問題に最適(※この解答の採点は、教員が行う必要があります)
ラジオボタン・・・選択肢から答えを❝1つだけ❞選ぶ問題に最適
チェックボックス・・・選択肢から答えを❝複数❞選ぶ問題に最適
プルダウン・・・今回、私は使用しませんでした。

(1-2)図や写真の挿入の仕方

上記の「写真挿入ボタン」から、必要な図や写真を選択できます!

(1-3)図や写真の特定の部分だけを❝切り取る❞場合

手順1 「Googleドキュメント」に切り取る前の図や写真を貼りつけます!
手順2 切り取りたい部分をトリミングします。


手順3 トリミングした図や写真を大きくし、上記のようにPDFにします!


手順4 Googleで「アイラブPDF」と検索してください。
無料でPDFを写真に変換できるアプリがあります。
手順5 オススメは「高画質」です。「JPG(ジェーペグ)に変換」ボタンをクリック!
手順6 「JPG画像のダウンロード」をクリックすれば、切り取った図や写真をゲットできます!


切り取った図や写真を添付できます!

(2)模範解答のつくり方

手順1 「解答集を作成」をクリック!
手順2 「点数」を設定し、「正しい解答」を設定します!(←「ラジオボタン」での例)
手順3 「記述式(短文)」の場合は、模範解答を入力します。
※私は、❝漢字❞でも❝ひらがな❞でも解答がマルになるように設定をしました!

(3)採点方法

手順1 テスト終了後、生徒が「送信」ボタンを押すと
「スプレッドシート」で生徒の解答を見ることができます。
手順2 解答した生徒の点数が自動で表示されます!
※「長文の記述式問題」は、教員が目を通して採点をし、上記の点数に加点をします。

(4)テスト返却

今回、私は❝紙❞でテスト返却をしました。
「スプレッドシート」のセルの縦幅を最大にし、解答をひとり一人マウスでドラッグして個別に印刷をしました。

(5)「メリット」と「デメリット」の紹介

【紙媒体】と【Googleフォーム】の作業時間の比較


(6)まとめ

初めて、Googleフォームでのテストの結果をまとめたものです。
今後、継続して実施するにあたっては、まだまだ改善の余地があります。

今回、実施にあたり企画を快諾をしてくださった管理職、学年職員、そして何より生徒の皆さんに心から感謝を申し上げます。

これらの取り組みが「働き方改革」として多くの先生方に認知され、教員の人員不足解消につながること。また、作業時間の短縮で生まれた時間が、生徒と先生の楽しいコミュニケーションの時間に活用されることを望みます。

リンク(資料)

全国学力テストでのCBT化(PCなどの端末を用いて実施する試験方式)を巡っては、2025年度に実施される中学理科での導入が既に決まっています。


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