頑固者INFJにちょっと異論

INFJの性格説明サイトとかで、必ずと言っていいほど記載されているINFJの短所。

穏やかな見た目に反して相当頑固
自分の意見を曲げない
自分の意見が正しいと信じて周りを説得する

反論はないです。
私も母親に何度も言われてきました。

でも個人的に、ちょっと異論がある。
若干不本意な評価、というか。
記載されている文章の趣旨に対して、
「これじゃない」感があるというか。

関連して、内向的直観タイプがどんな風に物事を考えているのか、
どうして自分の考えに固執するのか、
私なりの見解をまとめてみます。


本当に、自分の意見を貫徹するのか。

母親から、「本っ当に頑固だよね💦」と言われてきた私。
だけど、個人の肌感では、
我を貫いた経験よりも、
自分の意見を譲った経験のほうが圧倒的に多い。

私(INFJ)は争いや対立が大っ嫌いだから、
譲って解決するなら当然のように譲る。
同じ内向的直観タイプのINTJさんは、客観的な視点で譲るべきところを見極めて譲るのだろうか。

自分と周囲で認識が真逆になるのは、
私が、何事もないかのように、相手優先のイエスマンとして振舞うからだと思う。

だけど私は、本当の意味でのイエスマンではない。
世の中、譲っていい事柄が大半だけど、譲ってはいけないものもある。
そのボーダーラインを、きっちり持っている。

そんな私が、いかにして超頑固者になるかというと、
とっても共感できるサイトがあったので貼りますね。
https://32nocuni.com/inspiration_infj/

「“意見”は譲るけど“真実”は譲らない」
上記サイトからの引用です。
そう、まさにそう!って思いました。

極端な言い方を敢えてすると、
“周りの意見に耳を貸さない”のではなく、
“周りの意見に耳を貸しまくって判断した結果、自分の思考の方が真実だ”と思う。
私が超頑固者になってる時のスタンスに、最も近いのはこれ。

元々、全体主義的だし、視点をコロコロ変えて、物事を多角的に捉える傾向がある。
個人主義とか、自分の尺度で物事を測るとか、そんな概念とはほぼ無縁だから、
自分の意見が絶対正しいって、
根拠なく信じ込んだことはほとんどない。
だけど、自分の意見を疑うのと同様に、
周りからの言葉も疑っているのは事実。

何も言われても貫徹する「真実」と、
軽い気持ちでさっさと譲る「意見」の違いとは。
ここで、ちょっと内向的直観の話をしてみようかな。

内向的直観(Ni)の個人的解釈

8つある心理機能の中で最も説明が難しくてイメージしにくいといわれる内向的直観。

私なりの、内向的直観を最もよく表す例えは、
論文における「仮説」みたいなもの、です。

先行研究や無数の現象から、
何やら規則的な因果関係があるぞ!?とか、
あれとこれには共通点がある!とかが発見されて、
「仮説」が立つ。すると、
もしこの仮説が真理ならば、これとあれの実験をすれば、こんな結果になるかもしれない、という予測がつく。
研究者は、結果を予想してから実験を行って、「仮説」の真偽を確かめる。もし予想に反したとしても、「仮説」を修正して、より真理に近い「仮説」にしていく。

内向的直観タイプの思考プロセスは、これに近しいんじゃないかと思う。そして、ここでいう「仮説」が、内向的直観である、と。

たまに、内向的直観について、根拠もない想像を信じ込んでいる、みたいに表現したものがあるけれど、
「根拠がない」という点については大いに反論がある。
何もないところから「仮説」は立たないように、
内向的直観のイメージの背景には、無数の現象や経験による根拠がある。

そして、ここでいう「研究者」が内向的直観タイプのこと。ひたすら「仮説」の真偽を確かめていって、より深い真理に到達しようとする人たちのこと。


どうして研究者たちは超頑固者になるのか

私たち内向的直観タイプにとって、無数の経験に裏付けされた「仮説」が、現時点で最も真実に近いもの。
だけど、別にこれが真実だと信じ込んでいるのではないわけで。
反証が出たり、欠けている視点に気づいたり、読みが甘かったことに気づいたら、普通に修正する、
抵抗しようなんて思わない、
むしろ、他者からの指摘によって、「仮説」の修正が起きてほしいとすら思っています。

だけど、他者からのアドバイスが、自分の考えを揺るがすほどの知見に富んでいる場合は滅多にない。
自分の考えが足りなかった!って思うことよりも、
相手にこの視点が足りないんじゃないか、って気づくことの方が、圧倒的に多い気がします。
個人の所感だけれど。

それに加えて、自分の考えだけでなく、相手の意見も疑う傾向にあるので、
相手からもらった指摘が、
①本当に私の思考をなぞって足りない部分を指摘したものか、
②本人の成功体験を伝えているものか、
③相手(自分)を支配しようとして言っているものか、
私の場合、普通に見分けられます。たぶん、本人が自覚している以上の、無意識のレベルまで。

①の指摘は対人関係ではあまりないけれど、最も響くアドバイスをもらう場合はたいていこれです。
他者との会話より、読書やフィクションの感情移入で起こることが多いかなぁ。
③は個人的に論外。柔らか笑顔で拒絶します。
②が一番多いけれど、響くか否かはケースによる。
たまに気付かされることもあるけれど、この場合は本当にたまたま。
けれど、アドバイスって基本そういうものじゃない??
私がアドバイスする側だったら、なるべく①を意識するけれど、無理だったら②の手法を使うし。
その分、押し付けないことは本当に自戒しています。

とすると、内向的直観タイプにとって本当に響くアドバイスが滅多になされないことは、一理ある気がします。
内向的直観タイプが考える根本的解決と、現実重視タイプの考える対症療法、その価値観の違い、
でもあるかも。

確かにそうだけれど、個人的に、現実重視タイプの意見や彼らの考えた内容は、とっくの昔に網羅済み、であることもしばしば。
相手にとっても同じこと、いえるのだろうか…?

そうだといいけれど。
その時は、お互い重視する価値観が違うのか、で済むはずだけれど。
そうじゃない場合に、内向的直観タイプは我を通す。いや、現状最も有力な真実を通す。
これが、他者の目には、自分の意見に固執する頑固者にみえるのだろうなぁ。

という、INFJ=頑固者へのちょっとした異論でした。
繰り返しますが反論はしません。
自覚もあるし認めています。
けれど、私たちの頑固の背景にあるものが、誤解されがちじゃないかな、とは感じています。
大事なことは、他者理解。これに勝るものなし。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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