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噛んで砕こう世界遺産#1「法隆寺地域の仏教建造物群」

どうも!
水島ひらいちの涼です!

記念すべき#1の記事は法隆寺地域の仏教建造物群です。

まずは日本の世界遺産から紹介していくつもりですが、順番は一旦登録の早い遺産からとさせて頂きます。
最初の頃は適宜単語の説明もさせて頂きますので、若干読みにくかったりもあるかもしれませんがご了承願います。

また、登録基準は覚えるのが大変ですが、必修事項なので早見表がてら載せておきます。


法隆寺地域の仏教建造物群

登録年:1993年
場所:奈良県
登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅳ)(ⅵ)
構成資産:法隆寺、法起寺

世界遺産と聞くとある特定の建築物を指すと思われるかもしれませんが、その辺一帯のすごい感じのやつ何個かまとめて世界遺産に登録されている場合もあるんです。
それを構成資産と言います。

今回の場合は、法隆寺だけではなく法起寺も構成資産となっており、法隆寺の47棟と法起寺の1棟が世界遺産として登録されています。

法隆寺

607年に厩戸王(聖徳太子)と推古天皇によって建立された若草伽藍(斑鳩寺)が起源。
西院と東院のふたつの伽藍群によって構成されています。
西院の金堂や五重塔は現存する世界最古の木造建築です。  

 法隆寺の建造物

-西院伽藍-
西に五重塔、東に金堂が並ぶ ⋯ この配置を法隆寺式伽藍配置と呼びます。

 
-五重塔-
高さ31.6メートル
上に行くほど屋根が小さく塔身も細くなっており、中心を通るヒノキの心柱は屋根から独立していて揺れに強くなっています。
 
-西院
-
法隆寺中門の左右には阿形(塑像による現存最古の力士像)と吽形の金剛力士像が置かれています。
 
-東院-
夢殿、伝法堂などは唐の影響がよく現れている。一方西院の金堂や五重塔、廻廊、中門には北魏の影響が見られます。

法隆寺式伽藍配置(西:五重塔 東:金堂)

西院の金堂や五重塔の柱にはパルテノン神殿などのギリシャ建築にも多く見られる、柱の中ほどを太くしたエンタシスという技法が用いられています = 飛鳥時代の日本にヘレニズム文化が伝わっていたことが考えられます。

法起寺

聖徳太子の遺言により建立。
境内には706年に創建された日本最古の三重塔が創建当時のままの姿で残されています。(というか三重塔しか残ってません。)
また、伽藍配置は金堂と塔の配置が法隆寺と逆になっていたとされています。

終わりに

やはり日本で最初に世界遺産にするならここは外せなかったんでしょうね。
法隆寺が世界遺産に選ばれた理由のひとつに、世界最古である木造建築の仏教建造物の美しさがあります。
ここから、大陸との文化交流について知ることも出来たり、人類の創造的資質を見出すことが出来るのです。

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
という正岡子規の俳句がありますね。
法隆寺からの帰りに立ち寄った茶店で柿を食べている時に、法隆寺から鐘の音が響きそこに秋の訪れを感じたとされる一句です。
これは10/26に起きた出来事で、その日はカキの日として記念日に登録されているんです。

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