【嚙んで砕こう】パンデミック(pandemic)の本来の意味は?語幹DEMICについて
どうもこんにちは。
水島ひらいちの八重です。
いやぁ…某感染症の拡大待ったなしですね。
私は関西圏に住んでいるので、対岸の火事として捉えられない現状です。
こんなご時世でピッタリの言葉について、今日は噛んで砕こうと思いますのでお付き合いくださいね。
Pandemicの構成
Pan-(全て) DEMIC(人々)
⇒ 全ての人々において(共通しているもの)
⇒ 病気の蔓延、パンデミック
起源はギリシャ語っぽいですね。Pan-(全て)という接頭語はあまり聞きなじみがないかもしれませんが、経済用語の『パノプティコン』(全方位監視)なんかに使われます。SOGIに関係する『パンセクシュアル』もそうですね。
DEMICはdemosという言葉に由来しているようで、調べてみるとギリシャの市民のこと。この語源が掴めたらDemocracy(民主主義)の意味がすんなり入りますね。市民を主体として考える政治体系のことです。
DEMICが使用される他の言葉
それでは、どのような経緯があってDEMIC=病気の蔓延となったのか…ここまでは分かりませんが、病気が人々に広まるという関連の言葉を列挙しておきます。下に行くほどに抽象度や規模が大きくなってきているのがわかります。
Endemic
especially of a disease or a condition, regularly found and very common among a particular group or in a particular area:
(病気や状態などが、特定のグループや地域の中で非常に共通して見られ続けること)
特定の地域の中でRegularly(常に)見られるというのがポイントです。流行性というよりは、その土地特有の病気っていう感じですね。
日本のゴールデンウイーク明けの『五月病』、これは間違いなくエンデミックでしょう。笑
Epidemic
the appearance of a particular disease in a large number of people at the same time:
(同時期に多数の人々の間で特定の病気が見られること)
パンデミックの一歩手前状態、地域内で感染が爆発した段階をこのように呼ぶそうです。ちなみに、随分前に東京都の某偉い人が感染爆発を『オーバーシュート』と訳の分からない描写していましたが、正しくはアウトブレイク(Outbreak)です。
Pandemic
(of a disease) existing in almost all of an area or in almost all of a group of people, animals, or plants:
(人や動植物に於いて、ほとんど全ての地域やグループ内で病気が確認されていること)
エピデミックが世界的に広がるとパンデミックです。
動物や植物で共通して広まる病気のことも指すんですね、これは勉強になります。
調べてみるとPolydemic(多くに分布した)という形容詞もありました。
これまで人類は色々なパンデミックと闘ってきました。
今回も何とかエピデミックに留めて、やがては根絶できるようにしていきたいですね!エンデミックのように持続させないことも重要です。
それではまたお会いしましょう!