【ミニコラム】失敗関係のボキャ由来エトセトラ
どうもこんにちは。
水島ひらいちの八重です。
「失敗は成功の母」なんていう言葉がありますが、
皆様は最近いつ失敗しましたか?
我が家の愛猫は8歳になって今だにベッドに粗相をするのですが、最近ようやく『トイレが汚いから他の所で粗相するのではなく、単純にストレスを感じているからなのかも』と考えるのに至って、なるべくストレスのないような生活をさせてあげています。お陰様でようやくマシになってきたような。
さて今日はそんな「失敗」にまつわる単語の由来を調べましたので、紹介させてください。
ヘマ
ヘマという言葉は、正確な語源は分かっていないのですが、一説によるとギリシャ語のrhema(レーマ)から来ているとか。
ギリシャ語で「発言」「言動」を表す言葉なのですが、日本にこの言葉が伝来したときに間違って『ヘーマ』と伝わり、それがそのまま失敗を表すヘマになったという説です。
諸説ありましたが、私はこの説が好きです。
とちる
橡麺(とちめん)という料理をご存知でしょうか。
トチの実をすり潰して麺料理にするという、今では食べられない料理なのですが、中世の日本ではポピュラーな食べ物だったようです。
そして、この橡麺は製麺の段階でスピードが求められたようで、手際よく生地を伸ばさないとすぐに固くなってしまったらしく。麺棒を使って忙しく伸ばす様子から、せっかちになる=失敗するという言葉として定着したようです。
ドジ
ミスをすることを、ドジを踏むという言い方をすることがあります。
これは、相撲用語で土俵の外に足が出る『土地を踏む』という言葉から来ているという説があります。
また、先程の「とちる」という言葉が訛ってドジになったという説もあり、どちらも甲乙つけがたいところですね。
しくじる
しくじるという言葉はそれほどややこしい由来はありませんが、
する+挫ける
する+崩れる
これらのいずれかが語源になっているようです。
しかし、挫けると崩れる自体が音韻的に似ていますし、「頽(くずお-れる)」という漢字がどちらの意味も持つようなので、どちらの説でも納得です。
まとめ
今日は失敗にまつわる単語を紹介しました。
失敗ではないのですが、戦いに負けるという意味の「敗北」、
これは元々「北」という字が背中を指していたことから来る言葉です。
敵に背を向けて敗走するということから、敗北。
ちなみに太陽に背を向けたところから『北』という漢字が来るという語源も、この話を聞けば確かにと頷かざるを得ませんよね。