自立医療支援と精神障害者手帳取得の時の話。
病気になってすぐの頃、動けない、話せない、涙が止まらない、死にたい以外浮かばない、そして本を読むとか考える事ができなくなってた期間もあるうえ、文字が読めなくなる…頭が文字を拒絶するような感覚で…読めるけど読めないというか…そんな感じで、文字も書けないし、うてない…
最初の一歩が精神科に行くことなら
仕事が出来ない人、無職無収入になってしまった人の次の2歩目は自立医療支援と障害者手帳を取得することではないかと思う。
自立支援医療制度というものがあり
精神疾患を抱えていて継続的な治療を必要とする人が利用できる制度で、診療、薬代、検査代の負担が軽減されるものらしい。鬱病にならないと知らなかった再度で、これにはとても助けられた。
精神障害者手帳に関しては、私の場合取得したのは三級なので、あまり補助を受けられるものはないが、都営バスが半額になったり、映画館や美術館、タクシーなど障害者割引になったり、半額や無料になることもあるが、生活的には三級だとほぼ助けられてる感じを受けない…そもそも鬱病で映画館と美術館に行ける元気がない…が、動けるようになってきてからは無いよりはあったほうがいいと思う。
ただ自立医療支援も精神障害者手帳も、どちらも精神疾患で精神科に初診してから市区村町で違いはあるが、6ヶ月から1年以上通院していることが証明できる病院からの診断書が必要である。
申請には本人か委任状を書いて誰かに頼むこともできるが、、、
鬱病になった当時、動けないし、声でないし、対人恐怖症でパニック障害で切迫してるという中で親しい友人知人もいないうえに、委任状をもらいに行くことも、根本的に書くことすらも無理だった私は、残念ながら自分で取得しにいくしかなかった。
病気になってから動けるようになるまで一年以上かかったので、私は取得しにいくのが遅くなった。
調べて分かったことだが申請場所は区役所じゃなく、自分の住所の管轄の保健センターに行かなければならない。
保健センター…?
どこにあるの??
最初は何が何やらだったが
ネットで調べて、1番近い保健センターに向かった。
申請から取得まで、鬼の所業だ…と今でも思う。書類取得して、記入して、申請する…
やっとの思いで保健センターに辿り着き、書類をもらい記入して提出した。
すると
お写真は?
と聞かれた
写真いるのか…!
申請には写真がいる
証明写真…
区役所などには証明写真を取る機械があるが、保健センターには証明写真を撮影する機械が置いていない…
写真撮ってきてくださいと言われて、1番近くの場所を聞いても、皆わからないようで駅とかにあるかと…とボヤッとした答えをもらい、半泣きでふらふらと写真を撮りに駅までの道を戻った。
やっと写真を撮り終えて保健センターに戻り
書類と写真を提出したとき
『あの…〇〇様のご住所ですとこちらの保健センターの管轄じゃないんです』と、耳を疑う一言が飛んできた。
『ですから、こちらの書類と写真を管轄の保健センターに提出して申請していただかないと…』
委任状も書けない
委任状を託す相手もいない
なんとか調べて頑張って1番近い保健センターまできたけど、写真がなくて写真を撮りに行って戻ってきてやっと提出できたのに、ここじゃないと言われた時の絶望感。
ただでさえ怖い
ただでさえ倒れそう
呼吸や動悸もおかしい
大丈夫大丈夫と自分で言い聞かせても
身体の震えは止まらない
思わず泣いてしまった…
自分なりに、たぶん、頑張ったはず…
でも…ダメだった…
何もかも上手くいかない自分に腹が立ち思わず自傷行為をしたくなる…が我慢する
すると職員の方が郵送で私の住所の管轄の保健センターに送って申請しておきますよと言ってくれた。
このときとても救われた。
ありがとうございます、お願いしますと頼んだ。
『自立医療支援と手帳が出来上がるまで3ヶ月くらいなので、管轄の保健センターに受け取りに行ってくださいね。』
…あ、出来上がったら取りに行くの…?
郵送してくれないの…?
申請から3ヶ月くらいしたら
手帳できたから取りに来てくださいという手紙が届くから受け取りにいってくれというのは、申請したときの辛さをまた味わうということか。。。
これはもう愚痴でしかないが
精神障害者三級だとしても、全員が仕事できて、動けて、話せて、電車に乗れて、長く歩けて、すれ違う人にも恐怖せずに普通に生活できると思うなよッッッ号泣
…でも、申請したほうがいい。
これだけは言える。
写真は撮らなきゃならないけど…
でももし私のように辛い状態の人は、家族や友人知人に頼んだほうがいいと思う。
このあとしばらく寝込んだ。
精神障害者も身体障害者も障害者手帳の申請には同じ工程を辿ると思うと、正直ゾッとする。あまりにも配慮に欠けている。
私の管轄の保健センターにはエレベーターがないし、やっと窓口までいけても、自分から声をかける恐怖感で声が出ないのだが、窓口の前にいても誰も来てくれない。
その立場にならないと分からない。
それが苦しいくらい体に染み込んできた気がした。
有難い制度だが
その制度をもっと円滑に、優しく利用する術を考えてはもらえないかと、強く思った。
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