もう勉強はいい。動け。やれ。
ここのところ仕事ばかりしています。仕事があること自体はとてもいい事なので、それはそれでいいんです。
いやしかし!
私がやらなければいけないのは、仕事ではない創作なのです。いや、仕事じゃない事をしたいのではなく、いま現在の仕事では出来ていない創作をすることで、ゆくゆくはそれが仕事になったらいいなあと思っているのです。そうなるのが理想的だなと。
そして私はこう言うのです。「だからいま勉強中なんです」と。
いやいや。もう勉強はいい。動け。やれ。やるんだよ。もう十分生きた。十分インプットした。それでダメならダメなんだよ。倉庫の中に山積みになってるインプットを使うんだよ。もう新しいインプットを仕入れてくるな。手持ちのインプットで十分アウトプットできる。おい。今からインプットしようとしてるその手を止めろ。握っているものを離せ。下に置け。
私は自分に対してこう思いました。だって本当にそうなんですから。今すぐやらない理由は「もう少し勉強してから」と。
いやいや。勉強してねえじゃん。それは勉強じゃなくて上書き。昨日仕入れたインプットの上に、今日仕入れたインプットを置いてるだけ。単なる収集。売っている問題集を全部買って安心してるだけ。しかも1ページも開けてないだろ。読め。解け。間違ってたら直せ。そしてもう一度解け。ズラッと本棚に並んだ問題集の写真をインスタにアップするな。
私は自分に対してこうも思ったのです。なぜそれが分かるかと言いますと、自分のことだからです。でも、クオリティの高いアウトプットをするためには、全てのことが分かってから取り掛かりたいのです。その理由は「一流と思われたいから」なのです。
いやいや。もう遅い。51歳。残念ながらもう遅い。もう無理。もう着飾ろうとするな。全裸でいけ。パンツも履くな。全裸で走るんだよ。全裸で走って贅肉が揺れてる様子を見せるしかないんだよ。その様子を10倍のハイスピードで撮影されてXに投稿されて、何とかガレソって人に拡散されるんだよ。そのぐらい開き直ってやれ。
私は自分に対してさらにそうも思ったのです。私は中年になってもまだ格好つけようとしているからです。もはやグラフの曲線は下方トレンドなのにです。でも、渋くてダンディな中年と思われたいじゃないですか。キモいクソジジイと思われたくないじゃないですか。
いやいや。なに言ってるの。なに言っちゃってんの。オマエ、キモいクソジジイだろ。みんなが優しいから言わないだけ。オマエが思ってる以上にみんな優しいから。あとな、渋くてダンディな中年はピークの位置が高いんだよ。成功者なんだよ。ものすごく上から滑空してるんだよ。エベレスト級なんだよ。そこから滑空してるから地面に着く前に寿命が尽きるんだよ。オマエ、イトーヨーカドーの屋上から滑空しようとしてるだろ。5秒で死ぬぞ。
私は自分に対してそんな事も言ってやったのです。私は自分のことを多少は成功していると思っているフシがあるからです。なぜそう思ってしまうのかと言いますと、下を向いているからです。自分より遥か上にいる成功者を見ないようにしているからです。でも、人生100年時代は始まったばかり。今までの前例に囚われずに生きて行きたいとも思っています。
いやいや。このクソが。人生100年時代とか宇宙時間とか言いやがって。スケールのでかい言葉使って、今すぐやらない事を正当化するな。偉そうにしやがって。人の話を聞く時は手を止めろ。スマホ置け。食べログで飲み会の店探すのやめろ。半個室で3人じゃねえだろ。2500円のコースやめろ。アラカルトアラカルト。いい歳して追加1500円で飲み放題つけるな。おい。オマエいま、クーポン発行しただろ。クソが。
私はもうどうでもよくなってきました。いまが楽しければ、人生はそれで十分じゃないかと思って来たのです。私は何度も言いますが、幸福感は究極の主観だと思うのです。キモいクソジジイと思われようが、イタいオジサンと思われようが、自分が幸せであればそれでいいのです。「作品」など作って自分の証明をしようなどとしなくていいんです。1000年後には、この世の99.9%の偉業は忘れられますから。だから、静かに中年以降の余生を過ごすのです。
ここから先は
平林勇の定期購読マガジン
【内容】 ・Xや無料noteでは言えないこと。 ・有料マガジンでしか読めない記事。 ・毎記事2000字以上。 ・月に5〜8回投稿。多い時は…
サポートして頂けたら、更新頻度が上がる気がしておりますが、読んで頂けるだけで嬉しいです!