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最初から気合い入れると失敗する

これは私のパターンなんですが、最初から気合いを入れて取り組むと失敗する確率が高いです。特に仕事ではない創作の時です。短編映画を作ったりそういう創作の時ですね。

失敗するパターンも決まってまして、気合いを入れすぎると煮詰まるんです。でも、いわゆる「煮詰まる」とは違うイメージの煮詰まるなんです。

いわゆる「煮詰まる」は、袋小路に入ってしまってそこから動けなくなるイメージかも知れませんが、私の「煮詰まる」は、鶏の胸肉や豚のもも肉やトコブシなんかを煮すぎて水分が抜けて、固くパサッパサになってしまうイメージなんです。

最初から気合いを入れすぎてパサッパサに煮詰まるのは、最初から強火で煮すぎてタンパク質がギューッと固くなってしまうイメージなんです。

いや、何言ってるか分かりませんよね。

いやしかし!

伝えたい!伝えたいのです!

最初から気合いを入れすぎると長距離を走り切れないと言いますか。マラソン大会でいきなり飛び出す人が優勝しないのに似ていると言いますか。

えーと、要するに作品を作り上げるのに必要なのは気合いではなくて、最後までやり切る事なんですよね。ほとんどの創作は短距離ではないので、最初の加速のエネルギーで最後まで行けません。創作は宇宙空間ではなくて空気抵抗があるんです。

確実に100km先に行くには、1日5kmずつ歩いて20日かけるイメージと言いますか。10kgのダイエットを、1ヶ月でやるんじゃなくて2年かけると言いますか。らっきょうの皮はひとつずつ丁寧に剥くしかないと言いますか。

いやしかし!(2回目)

伝わってない!伝わっていないのです!

えーと、藪から棒ですけど、リラックスしている気持ちが大事と言いますか。一球入魂みたいな精神状態だと上手く行かないんです。最初はドドドーッと行くんですけど早々に飽きてしまいます。「これは傑作だ!いける!」と思っているから躓いた時に全く立ち直れないんです。その残骸を見るのも嫌なので、早々に燃えないゴミとして出してしまいます。

伝わってないかも知れませんが、そうならない対策の話に移らせて頂きますね。

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Xや無料noteでは言えない事。毎記事2000文字以上。月に5〜8回投稿。多い時は10回以上。映画監督、映像ディレクターの仕事について。フリーランスの生き抜き方をフリーランス歴20年以上の経験から。「中年の危機」に悶絶している様子をリアルタイムに報告。子供を2人育てる父親の視点と哲学。世の中に対する日々の雑感。親友の画家、石田徹也について。などなどを書いています。

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