ふんほうこわい
Twitterで情報共有絡みの話を見かけました。
説明したり整理するよりも前にまずは共有してみる「共有ファースト」が良いのかも知れない。
でも特にテレワークだと情報共有って難しい。社内のチャットに気軽に書き込めない。
そんな悩みに対する最近の気づきをまとめます。
■ 「情報共有のコツは相手を知ること」らしい
社内のkintoneには、私が担当製品の情報を垂れ流すスレッドがあります。
最初はただの個人メモでした。しかしプロモーションチームの先輩や開発PMも観てくださってることを知ってから、その方々を想像しながら情報を拾ってまとめるようになりました。
「『相手を知る』ことは、情報共有において、発信能力以上に重要なスキル
この記事を見たとき、自分は相手を知れたから情報共有がしやすかったのかもしれないと思いました。
顔の見えるチームの先輩や開発PMに向けて……と絞れば「こんなこと書いたらなんて思われるか」「この情報は無駄かもしれない」と怯えることは少なくて済みます。相手の立場も関心も、なんとなく多少は分かっているからです。
■ 共有の場であるはずの分報を見られるのが怖い
偉そうに書いていますが、実は別のところでは「相手を知る」ができず、ここ最近落ち込んでいました。自分の分報でどのくらいプライベートなことを話していいか分からなくなっていたのです。
以前はそんなこと思いもしませんでした。
「誰も僕のお昼ご飯に興味ないと思う」と話していた同期を「分報はTwitterみたいなもんだから見られてるかは関係ないって!」と励ましたこともあります。
しかし周りを見てみるとどうでしょう?
社内にはとても忙しく働いている方がいることを日々感じます。他部署にも、もちろん自分のチームにも。
本人の希望ならそれはそれでいいのですが、それでも忙しいときに暇そうな人を見るとイライラしてしまいそうです。
「ご飯の話をするなんて暇なんだな☹️」
「たくさん書き込めるなんて暇なんだ😠」
社内の忙しそうな方を見るほど、そう思わせていないかがだんだん不安になりました。
サイボウズでは日報も分報もkintone上にあり、基本は社内に公開されています。書き込みが見られないことよりも、見られて不快にさせないかが怖かった。
実は不安なのだと話したとき、ある先輩から言われました。「顔も知らない誰かにどう思われるかじゃなくて、顔の見える周りの人と気持ちよく働けるかを考えたら?」。
その先輩もまさに「他部署の忙しい人」です。ただその先輩に「こいつ昼休みにずっと舞台のチケットを取ろうと電話してたらしい。暇か?」と思われることはなさそうだと感じます。
他の方についてもそうです。身近な人から「こいつ暇か??」と思われる恐怖は、たしかにあまりありません。
ただ、先輩のアドバイスを聞いたときは正直「顔も知らない誰かが将来の『周りの人』になるかもしれないじゃないですか😭 だから怖いんです😭」と思いました。
■ 怖さの連鎖を止める
しかし考えているうちに、自分が真面目な話ばかりすると他の人(特に後輩)にも「真面目な話だけ書きなさい」の圧を与えるのではないかと気づきました。
オフィスにいれば軽くシェアできたであろう「資料作り終わりました!」「同期と話して元気出ました!」「今晩推しのドラマです!」レベルの喜び。まだ整理しきれていない不安やモヤモヤ。
それらを気軽に共有できないと「先輩に褒めてもらえたって書きたいけどこれは業務には直接関係ないし……」などと複雑に考えてしまいます。推敲にやたらと時間をかけてしまう、なんてこともありえます。
逆にその時間がもったいない!
You 書いちゃいなよ!!
冒頭でリンクを貼った記事にも書いてありました。
説明したり整理するよりも前にまずは共有してみる「共有ファースト」が良いのかも知れない。
書いちゃいなよ! の雰囲気を作るにはハードルを下げる係が必要です。「いやいや雰囲気作りとか気にせずに、それこそ書きたいこと書けば!?」と言われそうですが、気にしてしまう性質なのでしょうがないです。
ただどうせ気にしてしまうのであれば、将来の「周りの人」より今目の前の「周りの人」を気にしよう。そう思い至りました。
顔の見えない誰かではなく、顔の見える周りの人と上手く働くために書く。
そんな感じで、適度にくだらないことも入れた分報をやっていければいいなあと思います。
■ 自分のためにも書く方がお得
雰囲気作りだのなんだの書きましたが、よく考えれば書いておく方が私にとってもプラスです。いろいろ書いておくと周りから情報をもらえます。雰囲気作りとか関係なく、ただただお得です。
まだ考え中のことや上手くいかなかったことでも書いておくと「うちのチームだとこうしてます」「この資料が参考になるかもです」と情報がどんどん入ってきます。オンラインなので拠点も部署も飛び越えてきます。
「情報は発信する人のところに集まる」と勤務先の社長である青野さんがおっしゃっていましたが、まさにその通りだなと思います。
ちなみに「顔の見える周りの人」には社内の同じ趣味の方も入っています。趣味の話を書くとお得なのはマジです。
↓この1年でこんなにいいことが起きました↓
・「昼休みに電話かけてたチケット取れませんでした」と嘆いていたら「チケット余ってるよ」と誘っていただいた
・好きなアイドルについての書き込みを見た他部署の方から「私も好きなんです!」とオンラインランチのお誘いが来た
・「舞台のグッズを注文しました!」の書き込みで注文忘れを防げた
リモート入社でオフラインの交流がほぼなかった身としては、分報がなければこんなことはなかったと思います。
ありがとう分報、ありがとう情報共有。
「情報共有怖い! 分報怖い!」を整理した結果、意図せずしてまんじゅうこわいみたいになってしまいました。タイトルと画像からオチを察せるようにしたので許してください。
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※ 主に同じ会社の方向けの補足
しおらしく終わりたかったのですが、同僚にこれを読まれたら「あんなに好き勝手分報書いてたのに!?!!!?!!」と突っ込まれそうなので補足です。
そんな考えなくていいじゃ〜んと思っていた私はちょっと大人になったんです😭😭😭
でも結論としては「顔の見える人を想定してますので悪しからず✋」です。周りから見える分には、私の分報はたいして変わらないと思います。ただちょっと、実は悩んでたんですぜって話でした。
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