103. 言語は家族からの贈り物の1つ
言語は家族からの贈り物の1つだと、継承語のレッスンをするたびに感じる。特に、自分のルーツに関係がある言語は特にそうだと感じています。
今日のトライアルは久しぶりの日系アメリカ人の方でした。子供に対しての継承語のアプローチはあるけど、子供の頃やりたくなかったけど、今やりたいという人はちらほらいます。やはりルーツである「日本」の文化と言語を将来の自分の子孫へ伝えていきたいそう。
今日もそんな30代の方とのレッスンがありました。
1年ほどレッスンをしている日系アメリカ人のAさんは、去年婚約して"BIG DAY"は今年の秋です。この方も、子供の時には日本語の勉強はしたくなかったそうです。でも大人になるにつれて日本語と日本の文化について学んでいきたいという気持ちが湧き上がってきたそう。
もちろん、子供の時から学ぶほうがいいのかもしれないけど、私は心が動いた時のタイミングでいいと思っています。
Aさんから、将来の自分の子供にも日本語を教えてほしいと、うれしすぎるお言葉をいただきました🥹
Aさんとのレッスンでは、いつも何を家庭で教わっていて、何を社会や学校で教わったのか、というのを客観的に見れる。
彼女のいま知りたい彼女の中から湧き上がる日本語のこと、日本の文化についての対話はいつも勉強になります。
時々、見た目はアジア系ではないけど、どうしてこの人を見ると、懐かしい気持ちになるのだろう・・・と思う人たちを知っていくと、だいたいおばあちゃんやひいおばあちゃんが日本人だったりします。
お父さん、お母さんから日本語を継承しないパターンでも、やはり自分の家族のルーツでもある日本語に自ら興味が湧き上がり、学び始める人たちともこの4年で何人か出会いました。
何だかか、それを知った瞬間に、いつも鳥肌が立ってしまう。海を渡って異国に行った彼らの家族を想像するからでしょうか。
海を渡る、というのにロマンを感じます。
今日の出だしとタイトルに、言語は家族からの贈り物の1つと書きましたが、継承語に限らず母語は私たちの祖先や国や地域からの贈り物ですね。
その贈り物を次世代へバトンをを渡すお手伝いができて、光栄です。
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