【じーじは見た!】前編:教育課程の有識者会議を覗いてみた⁉
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉
先週に続いて文科省のホームページから有識者会議を覗いてみることにしました。
検討会の名称は「今後の教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会」です。
学習指導要領は、それぞれの時代背景の中で理想を目指してこられたのでしょうが、教師の教え方のスタイルは過去の前例に引きずらてきたのではないでしょうか?
今、有識者会議ではどのような未来の授業を考えているのか一緒に確認してみましょう。
1️⃣ 学習指導要領の変遷
学習指導要領は、1947年に試案として示されたものがスタートでした。
その後の1958年~1960年改訂から2008年~2009年改訂までの要点については、文部科学省の2008年資料「資料7 新学習指導要領関係資料」に次のように記されています。
「基礎学力(科学技術・系統学習)の向上」を目指した戦後日本の人材育成の基本は、やがて「教育内容の現代化」→「ゆとりある充実した学校生活」→「心豊かな人間の育成」を経て「生きる力の育成」へと変遷しました。
最新の学習指導要領(2017年~2019年改訂)でも「いきる力の育成」という教育の目的は変わらずに、教師の指導要領として次のようなことが書かれています。
2️⃣ 有識者会議メンバーは?
○秋田 喜代美 学習院大学文学部教授
◎天笠 茂 千葉大学名誉教授
荒瀬 克己 独立行政法人教職員支援機構理事長
石井 英真 京都大学大学院教育学研究科准教授
市川 伸一 東京大学名誉教授、帝京大学中学校・高等学校校長
貞広 斎子 千葉大学教育学部教授
高橋 純 東京学芸大学教育学部教授
戸ヶ﨑 勤 戸田市教育委員会教育長
○奈須 正裕 上智大学総合人間科学部教授
冨士原 紀絵 お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系教授
◎座長、○座長代 10名
教育界の重鎮ばかりなのでしょうが、このメンバーでは意見の多様性が担保されているとは思えないんですよね。
同じ10人なら、じーじはこんな有識者を選んで会議を開催したいですね。
◎成田 悠輔さん
○中室 牧子さん
○山中 伸弥さん
杉本 昌隆さん …藤井5冠の師匠
小泉 純一郎さん …人生の大先輩、米百俵の元首相
堀江 貴文さん
孫 正義さん
西野 朗さん …森保監督の前任のJapan代表監督
佐々木 洋さん …大谷翔平選手の高校時代の恩師
渡辺創太さん
じーじの選んだ10名の方が、いままでの学習指導要領の前例踏襲ではなく、学ぶことが楽しくなる子供たちを作る学習指導要領を作ってくれそうですよね。
3️⃣ 事務局資料を見てみましょう!
じーじはいつも官僚さんが有識者会議に向けて準備する資料を褒めていますが、経産省や環境省だけでなく、文科省だって官僚さんは何が悪いのかを分かっているんだと思いますよ。
事務局の方は論点整理が上手です。
生きる力を育むことが教育の目的ですよとあるが、そもそも「生きる力」って何?の整理から入っています。
つまり①「何を学ぶ」ことが生きる力に繋がっていくのでしょうか?
②「どのように学ぶ」ことが生きる力に繋がっていくのでしょうか?
③「何ができるようになる」ことが生きる力に繋がっていくのでしょうか?
上記①に対しては「新しい時代に必要となる資質・能力を踏まえた教科・科目等の新設や目標・内容の見直し」が必要ですよねと問題提起しています。
②に対しては「主体的・対話的で深い学び(「アクティブ・ラーニング」)の視点からの学習過程の改善」が必要ですよねとの問題提起へと続きましす。
③は、目標となるKPIの設定が大事ですよね。
非情に良い視点と論点だと思います。
さあ、後編では、事務局が準備した資料を更に見ていくことにしましょう。
<今日は3月11日です。黙祷:14時46分>
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