【じーじは見た!】 後編:新しい資本主義実現会議を覗いてみた!
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです。
岸田首相肝煎の #新しい資本主義実現会議 の様子を確認しています。
本編は後編です。前編から読んでいただくと話が繋がります。
✅成長戦略と分配戦略のお題目⁉
第2回の会議で示された【緊急提言(案)概要 ~未来を切り拓く「新しい資本主義」とその起動に向けて~】のペーパーから成長戦略と分配戦略とやらのお題目を確認してみましょう。
成長戦略
1.科学技術立国の推進
2.我が国企業のダイナミズムの復活、イノベーションの担い手であるスタートアップの徹底支援
3.地方を活性化し、世界とつながる「デジタル田園都市国家構想」の起動
(1)テレワーク・ドローン宅配・自動配送などデジタルの地方からの実装
(2)地域金融機関を含めた地域の中小企業の DX の面的・一体的な推進
(3)いわゆる 6G(ビヨンド 5G)の推進
(4)教育の ICT 環境の整備
(5)デジタル田園都市国家構想実現会議とデジタル臨調の設置
(6)地方活性化に向けた基盤づくりへの積極的投資
4.経済安全保障
(1)経済安全保障を推進するための法案の策定
(2)戦略技術・物資の特定、技術の育成、技術流出の防止等の推進
(3)先端半導体に関する国際共同開発支援と半導体工場の立地支援
(4)次世代データセンターの地方分散・最適配置の推進
分配戦略 ~ 安心と成長を呼ぶ「人」への投資の強化
1.民間部門における中長期も含めた分配強化に向けた支援
2.公的部門における分配機能の強化
お題目だけ見ても総花的でこれでどうなんだろう?と思いませんか??
じーじは、3.(4)に3.(5)や4.(1)に期待したいですね。
4.(1)は「法律」(法案)に言及しているので期待をよせていますが、じーじは米百俵の精神で「教育」が最重要だと思っています。
だから 3.(4)教育の ICT 環境の整備 には特に期待しています。
✅賃金・人的資本について語られた第3回会合⁉
この回の有識者の資料で特筆すべき情報は渋澤委員が示したこの資料です。
ハーバード・ビジネス・スクールIWAIとの試算と題した上記資料には素晴らしい示唆があります。
鶏が先か卵が先かではありませんが、企業価値が高まったから人件費投入を増やすことができるの発想ではなく、人件費投入を1割増すと10年で※PBRが13.8%向上するというデータです。
※PBRとはPrice Book-value Ratioの略で、株価が1株当たり純資産(BPS:Book-value Per Share)の何倍まで買われているかを示した指標です。すなわち1株当たり純資産の何倍の値段が付けられているかを見る投資尺度で企業価値ともいえます。人件費投入を増やすと企業価値が上がるという興味深い資料です。
ところがいくら大企業が賃上げしたところで中小企業(下請け)の労働分配率は既に80%に達しており賃上げ余力がないと言い訳されてしまいます。
実は、ここに大きな見落とし(詭弁・既得権益者の作戦)があるのですが、それは次回の「じーじは見た!」シリーズのテーマにしますのでどうかお楽しみに⁉😊
▼後藤厚生労働大臣が示した資料はこれ👇
厚労省は何がしたいのか?よく分かりません。
厚労省だけは異次元省庁ですね。医系技官という官邸も手出しができない組織があったり医師会に牛耳られて指図もできない組織が作る資料は分かりません。
渋澤委員の資料が示すことを国家に置き換えると国がすべきことは「教育」に投資をすることです。そうすれば、国の価値が上がるということです。その方が厚労省の資料よりも余程分かり易いと思います。
▼萩生田経産大臣が示した資料がこれ👇
ロジックとしてはよく理解できます。
「安売り競争」→「下請けに安く発注」→「人を安く雇う競争」の激化、この悪循環を断たない限り給料は上がらないというロジックです。
だけど、まず「中小企業基本法」を触らなくちゃあとじーじは思いますが、それは次回の「じーじは見た!」シリーズのテーマにとっておきますね⁉😊
✅若者は既に変わってきている⁉
「年功序列終身雇用の定年制度」下の日本においても起業家養成工場と言われてきた「リクルート」のような会社があります。
最近では、人を安く雇う競争の埒外にある日本で最高の給与を払う会社「キーエンス」からも続々と起業家が誕生しています。
若い人が上司への忖度や斟酌ではなく、顧客のために当事者意識をもって課題解決の提案型営業を磨いている企業で働くという経験は「適正な価格で製品やサービスを販売することで高給を得る」経験を積むことでもあります。
そんな企業で経験を積んで起業する頼もしい若者が誕生しています。
▼こんな若い会社が日本を変えるぞ👇
この流れを政府が後押しする法整備をしていくだけで日本は変わっていくと思うのです。
どんな法整備が必要か?・・・法律を作らないと行動は変わらない。
それを「新しい資本主義実現会議」で考えていただければいいと思いますが残念ながら「中小企業基本法」の改正に言及するような提案は出てこないでしょうねえ。
だって、「票」を減らす危険性があると考えてしまうからそんな提案をする有識者を人選しないでしょ😅
ウクライナのミハイロ・フェドロフ副首相(DX担当大臣)は31歳ですよ。世界のIT業界が彼に力を貸しています。イーロンマスク(テスラ創業者)にお願いをして人工衛星を借りてインターネット回線を確保しました。ロシアのプロパガンダを見事なSNS戦術によって覆しています。ロシアが流す情報がフェイクであることはSNS実況中継で「事実」をリアルタイムで世界に届けているのですから明らかです。情報戦を制しています。
若いDX大臣に任せる政治決断ができるウクライナ!何も変わらない日本!
日本では「定年廃止」なんて野党が反対するので提言もされないでしょうね。せめて退職金制度を他の企業へ持ち運び可能な確定拠出型年金制度への拠出に移行する法整備だけでもできれば、今よりもうんと雇用の流動化が進むと思うのですが?
そうすれば、ジョブ型雇用も可能になり、日本の若者がスキルと働きに応じた給料をもらえる基盤ができると思うのですよ。
まあ、じーじなんかよりも頭のいい有識者の皆さんですから、もっともっといい提案が出てくるハズです。たぶん。
これからの議論に注目していきましょう。
しばらくしてからまた確認してみましょうね😊
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▼今週も月曜日に「おめでとうございます!」通知をキャッチしました。沢山の「スキ」をありがとうございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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▼じーじは「一人新しい資本主義実現考察」をやっています👇
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