【じーじは見た!】 後編:遅まきながら野党のマニフェストを見てみた!
総選挙が終わって自民と立憲民主が減らした議席を日本維新の会が持っていったという選挙結果でした。
結果が分かった後ではありますが「野党(立憲民主・共産・維新・国民民主)」の政策集(政権交代の頃にはマニュフェスト選挙とか言っていたのにマニュフェストって言わなくなりました)を振り返っています。
本編は後編です。前編を読んでから合流いただくと話が繋がります。
✅玉木さん、地味だけどいい事書いている⁉
国民民主党の政策パンフレットは見開きで全22頁でした。
これくらいなら読んでみようかというボリュームです。
しかもストーリー性があって、何がしたいのかが大変よく分かる政策集になっています。
冒頭の玉木さんの「動け 日本。」を引用してみます。
新型コロナウィルスの影響で世界の経済は大きく低迷しましたが、日本は、コロナの前から長期低迷に陥り、国力が低下し続けています。
1989年から4年連続1位だった国際競争力ランキングは、今やシンガポールや中国にも抜かれて31位(2021年度)、実質賃金指数も1996年をピークに下がり続けています。
賃金が下がれば年金も下がります。
格差も広がり、今を生きることに精一杯な人も増えています。
なんとかしなければなりません。
コロナ禍から立ち上がろうとする今こそ、経済政策を「積極財政」に転換し、経済・社会をもう一度動かすときです。
私たち国民民主党は、今後10年間で合計150兆円を新たに投資します。
まず、コロナで傷ついた生活と事業を救済するため50兆円の「家計第一」の緊急経済対策を講じます。
あわせて、今後10年間で、環境やデジタル、老朽インフラなど未来への投資に50兆円を投資し「給料があがる経済」を実現します。
さらに、新たに創設する「教育国債」を10年で50兆円発行し、他国に比べて見劣りする教育・科学技術予算を倍増させ、「人づくりこそ国づくり」の理念を実現します。
私たちは、未来を先取りする「新しい答え」で、閉塞感の漂う日本を動かしていきます。
このストーリーに沿って詳細の説明に入っています。
分かり易い!
✅政党を比較するポイント⁉
前編でじーじが政党を比較する上でのポイントとして下記順番で5項目を挙げました。
1)財政・経済政策
2)外交・安全保障政策
3)税と社会保障政策
4)国政・行政マネジメント(行政改革・国会/選挙改革・公務員改革)政策
5)多様な論点(医療・介護・雇用・感染症・多様性等)/イデオロギー
玉木さんは、30年以上無成長で実質賃金が下がり続けている四半世紀を解説した後で、1)から入って重要政策を示しています。
1)財政・経済政策 → まず「積極財政」に転換し「給料が上がる経済」を実現する
それはどうやって?に対しては5点の重点政策を記しています
①生産性向上につながる大胆な産業政策
それはどうやって?
・「大規模、長期、計画的」な産業政策
②デジタル化、カーボン・ニュートラル対策の加速
それはどうやって?
・DCN基金の創設
・分散型エネルギー社会の構築
・ハイパー償却税制の導入
③中小企業支援の強化
それはどうやって?
・正社員雇用に対して企業の社会保険料負担を半減
・賃金を上げた場合の法人税減税
・下請け保険制度
④日本製ベーシックインカム創設
⑤最低賃金の引き上げ
「人づくり」にも言及しています。
①教育無償化の実現
②児童手当の拡充等
③雇用のセーフティネット強化と職業訓練の充実
④「教育国債」の創設
⑤こどもたちの心を育むインクルーシブ教育
⑥ジェンダー後進国脱却、多様性社会実現
✅立憲民主に無かったものは⁉
立憲民主党は、164頁にも及ぶ政策集でありながら国民民主党のように何をやって日本を成長に導いてくれるのか?が不明瞭でストリーが読めませんでした。
あれもします、これもします、こんなこともやりますの見開き164頁にも及ぶ項目オンパレードには、政権交代を実現した2009年の民主党マニフェストから進歩した跡が見て取れませんでした。
もっと読み手の立場にたって説明責任を意識してどうやって日本を成長させる気なのか?のストーリーがあれば、これだけ野党有利の状況で議席を減らすこともなかったかもしれません。
結果が分かった後で後出しジャンケンの記事になりましたが、国民民主党の政策パンフが思いのほか良くできていてびっくりしたことをお伝えしたくなった次第です。
✅知る努力も必要⁉
知ってしまうと行動が変わる!
東京8区で石原軍団の象徴でもあり石原派の領袖であった石原伸晃さんが落選したのは、小選挙区からの立候補を表明していたれいわ新選組の山本太郎さんが野党共闘の象徴として東京8区から降りたことで、にわかに無名だった吉田晴美さんの知名度が上がり、有権者が知ることになったことが圧勝劇につながった要因かもしれません。
知るというのは大切なことです。
知れば1票を投じようという動機になります。
野党のマニフェストを読んで知ってしまえば投票しようという動機にもなります。
仮に今回3議席伸ばして野党第3党になった国民民主党の「積極財政」「ベーシックインカム」「教育国債による教育無償化」を国民が支持したと分析されたら、他の野党も政策協調してくるかもしれません。
Z世代の皆さん、政策比較をもっともっとやって、政党に横並び比較可能な政策集(マニフェスト)テンプレートを突きつけるくらいのことをやっていきましょう⁉
皆さんの未来の選択なんですから⁉
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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