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【じーじは見た!】前編:令和4年版科学技術・イノベーション白書を見てみた⁉

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉

さて、このところ日本のイノベーション力が落ちてきているといったマスコミ報道が目立つようになってきました。

今回は、久しぶりに文部科学省のホームページにお邪魔して「令和4年版科学技術・イノベーション白書」を見てみました。

Z世代は、どうしたらいいのか? 白書のデータを眺めながら一緒に考えてみることにしましょう。

✅現状認識のデータから⁉

妻から「日本がこんなに駄目だ」といった投稿は感じ悪いよと言われているのですが、懲りずに危機的なデータの確認から入りましょう。

じーじは、官僚さんが端的に悪さ加減を誰にでも理解できるようにデータで問題の所在を示してくれている資料は、もっとマスコミが拾ってきてもいいと思っているのです。

だけどやってくれないので、微力ながらも情報発信を続けています。

令和4年版科学技術・イノベーション白書
第1章 我が国の研究力の現状と課題より引用

論文数の国際比較

分数カウントと書いてあるのは、日本のA大学、B大学と米国のC大学の共同研究ならば日本に2/3、米国に1/3件とカウントしているということです。

論文の数だけでは世界4位をキープはしているものの、他の研究者からの引用の多い人気の高い研究分野TOP10%における論文数ではインドの下の10位に下がっています。

令和4年版科学技術・イノベーション白書
第1章 我が国の研究力の現状と課題より引用
TOP10%の論文数の国際比較

グラフにしてみると駄目さ加減がよく分かります。赤い日本のグラフは右肩下がりなのに対して、お隣韓国が右肩上がりなのが見てとれますよね。

令和4年版科学技術・イノベーション白書
第1章 我が国の研究力の現状と課題より引用
論文数のドイツ・英国との比較

まあ、選択と集中をすることを「不公平」と考えてしまう日本の特徴とでも言える現象です。

上位大学だけでなく、数多くの大学から満遍なく論文は出ているのですが、世界が注目する分野とは違った人気のない既得権領域の研究論文が数多く出ているのでしょうね。

いつもの日本病です。

ビジネスの世界で競争力を失ってきたロジックと同じです。
「属人化・個別最適・長時間労働」の3種の神器で研究者に自由に研究をさせない権威主義です。

令和4年版科学技術・イノベーション白書
第1章 我が国の研究力の現状と課題より引用
見てのとおり年々大学教員が研究に割ける時間は減少を続け全体の1/3の時間しかないのが現状

✅教育は「コスト」ではなく「未来投資」

そう理解しているのが韓国と中国です。

令和4年版科学技術・イノベーション白書
第1章 我が国の研究力の現状と課題より引用
政府負担研究費対GDP比の国際比較
令和4年版科学技術・イノベーション白書
第1章 我が国の研究力の現状と課題より引用
大学部門の研究開発費の2000年基準の伸び率
令和4年版科学技術・イノベーション白書
第1章 我が国の研究力の現状と課題より引用
公的部門の研究開発費の2000年基準の伸び率
令和4年版科学技術・イノベーション白書
第1章 我が国の研究力の現状と課題より引用
企業部門の研究開発費の2000年基準の伸び率

日本も企業部門の研究開発費だけは2000年を基準にした指標で1.3倍になっています。本当に企業の自助努力は偉い。
しかし、これにしたって世界の主要国との競争では大いに見劣りします。

韓国に一人当りGDPで追い抜かれたのは必然です。

2000年を基準にすれば7倍もの研究開発投資を20年続けてきた韓国の選択と集中の政策力と既得権益へのバラマキに終始した無作為、無能な政策力との差です。

右肩あがりで研究開発に力をいれてきた国と前例をただ踏襲してきた国の差とも言えますね。

韓国の先見性を謙虚にそして客観的に評価して、我が国は反省して政策転換していかなくてはなりません。

なぜならば大学や公的機関での研究開発に至っては、他の先進国が経済成長を背景に倍増近い数字になっているに対して日本だけは「0.9」と減っているのですから。急がないと!

✅何が原因でこうなってしまったのか?

「みんなと一緒」の日本、予算も前例踏襲を基本として、万遍なく公平に配分されてきました。

韓国は研究開発費を満遍なく公平に大学や公的機関に配分している訳ではないと思いますよ。

上記の記事👆の中で韓国の予算の使い方と日本との違いを解説していますので、よろしければ読んでみてください。全ての分野で同じ現象が現れている日本病です。※「スキ」応援もいただけると嬉しいです。

「クールジャパン」の象徴と言われてきた日本のアニメ(漫画)も今や昔で、アニメコンテンツ制作のプラットフォームを充実させて、クリエイターがどんどん登場してきている韓国が、アニメでも世界を席巻しそうですよ。

1990年代は、家電と言えば、パナソニック・SONYの天下だったのが、今やサムソン・LGに席巻されてしまったように、アニメの10年後の未来も分かりませんよ?

ジャニーズが国内で井の中の蛙である内にBTSは世界制覇です。あらゆる分野で韓国勢は世界で勝負しています。

さあ、後編では、日本病の原因を認識した上で解決手段があるのか?つづきを白書から見ていきましょう。

つづきを読む

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