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【じーじは見た!】 後編:環境白書の最新版(2021年発行) ~小泉さん本当に頑張っている⁉~

環境白書の最新版からじーじが注目した点を紹介しています。

前編を読まれていない方は、先に読んでいただけたら幸いです。


✅3つの移行の胆は「分散型社会」への移行です⁉

前回見てきたように社会を3つの姿に移行していくことが必要だと環境白書の中で社会変革の方向性が示されています。

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1️⃣地球温暖化(気候変動)問題解決のための「脱炭素社会」への移行

2️⃣使い捨て経済の問題解決のための「循環経済(
循環型社会)」への移行

3️⃣都市集中の脆弱性の問題解決のための「
分散型社会」への移行

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環境白書第1部第2章は「脱炭素社会・循環経済・分散型社会への3つの移行」のタイトルで全27頁、内訳は以下のとおり

第1節 脱炭素社会への移行 P32~P44 13頁
第2節 循環経済への移行  P45~P49   5頁
第3節 分散型社会への移行 P50~P58   9頁

※以下は第3節のサブタイトル
 ①分散型社会、レジリエント(強靭)な地域づくりに向けて
 ②気候変動×防災と適応復興の視点に立った取組の推進
 ③自立・分散型エネルギーシステムの構築
 ④国立公園の保護と利用の好循環の実現に向けて
 ⑤ 新たな里地里山及び里海の創造

やっぱり脱炭素社会への移行にページを割いているのか?
と思って読んでいると

第1部第3章のタイトルが「地域や私たちが始める持続可能な社会づくり」つまり、ここでも分散型社会への移行に焦点を当てているのです。


✅地域や私たちが始める持続可能な社会づくり

この第3章がP59~P94(全36頁)
前の章の9頁分を加えたら45頁分も「分散型社会への移行」にページを割いています。

随分と力が入っています。

これだけの頁を割いていろいろな事例を紹介してくれています。

東京一極集中の社会を変えてレジリエント(強靭)な地方を作っていくためのキーワードは、①エネルギーの地産地消 ②気候変動への適応(激甚化する自然災害への対応)③農業・林業の再生だとじーじは勝手に思っています。

36頁分の中で紹介されている事例を見てみましょう👇

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(1)NPO法人東京里山開拓団の事例
 荒れた山林を児童養護施設の子供たちと伐り拓いて里山づくり 〜自らの力でふるさとを作り上げる試み〜

この事例は、虐待や貧困等により親から離れて暮らす児童養護施設の子供たちと共に、東京周辺の荒れた山林を手作業で伐り拓きつつ、自然の恵みを生かしてふるさとを作り上げる里山保全と児童福祉の両輪の活動です。

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(2) 千葉県睦沢町の事例  
災害発生時の停電におけるエネルギー供給(CHIBAむつざわエナジー)

千葉県睦沢町に整備された町営住宅と道の駅等で構成される「むつざわスマートウェルネスタウン」には太陽光発電、太陽熱、ガスコージェネレーションを導入した事例です。防災拠点となるスマートウェルネスタウンの防災性向上、低炭素なエネルギーの供給及びエネルギーコストの削減などの活動紹介です。

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(3)東京都世田谷区の事例
ゼロカーボンシティの世田谷区と十日町市との電力連携

東京都世田谷区は、新潟県十日町市と「十日町市と世田谷区における自然エネルギー活用を通じた連携・協力協定」を締結して2020年11月24日に、日本初となるゼロカーボンシティ同士の電力連携協定が実現した事例です。

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(4)リコーの事例<企業事例> ~地域に合わせた脱炭素社会を共に創り上げる~

リコーは2017年に日本企業で初めてRE100(再生可能エネルギー100%で事業を行うことの宣言)に参加し、事業運営に必要な電力を2050年に100%再生可能エネルギーで賄うことを目指している事例です。

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(5)  一般社団法人でんき宇奈月の事例 ~エネルギーの地産地消でエコリゾートに~

富山県黒部川の電源開発を背景に1923年に開湯された宇奈月温泉を先進的なエコ温泉リゾートとして観光客誘致を促進するとともに、エネルギーの地産地消により自立した地域づくりの推進実践事例です。


✅まだまだ続くよ地方の事例⁉

事例はまだまだあるのですが、以下は、タイトルだけを表示します。

(6)電気自動車特化型のカーシェアリングサービス(湘南電力、REXEV)

(7)活力ある地域ブランドを総合的にプロデュース(ファーマーズ・フォレスト)

(8)オーガニックコスメの販売促進を通じて絶滅危惧種の保存と限界集落の活性化を目指す(みんなの奥永源寺)

(9)地域文化を現代社会へ変換し経済循環を作る(うなぎの寝床)

(10)古民家活用で地域再生を仕掛ける(一般社団法人ノオト・NOTE)

(11) 廃棄物を資源にし、脱プラに挑む(タナックス)

(12)伝統工芸と地域資源を活かした余剰汚泥の有効活用(小松マテーレ)

(13)「承前啓後」を貫き、働き方をデザインする(島根県海士町)

(14)にぎやかそ(にぎやかな過疎)の町づくりを支援(あわえ)


(15)ローカルSDGsの推進に向けた連携協定(環境省、第二地方銀行協会)

(16)農業×DXで持続可能な農業基盤を作る(サグリ)

(17)元の野菜と農家の思いを八百屋が届ける、地産地消の新しい形(カネマツ物産)


(18)持続可能な食材の調達(日本マクドナルド)

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(19)あふの環(わ)における連携
「あふの環2030プロジェクト~食と農林水産業のサステナビリティを考える~」(以下「あふの環プロジェクト」という。)は、2030年のSDGs達成を目指し、今だけでなく次の世代も豊かに暮らせる未来を創るべく立ち上げられたプロジェクトです。

あふの環プロジェクトでは、趣旨に賛同するプロジェクトメンバー(2021年3月30日時点で116社)と共に、「あふの環勉強会」や「食と環境を考える1億人会議」を開催したほか、2020年9月17日から27日を「サステナウィーク~未来につながるおかいもの~」として、サステナブルな商品のPRや取組の発信を行いました。

また、「サステナアワード2020伝えたい日本の“サステナブル”」では、食と農林水産業に関わるサステナブルな取組動画を国内外に発信するため、あふの環メンバー等からサステナブルな取組動画を募集し、「つくる・はこぶ・うる部門」、「つかう部門」で合わせて34の動画に賞を授与しました。

今後も、あふの環プロジェクトメンバーと農林水産省、消費者庁、環境省が連携して、持続可能な食と農林水産業の生産と消費を促進する活動を行います。

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(20)環境省&TABETE“No-Foodloss!”Youth Action Project

(21)「ファッションロスのない世界」衣料品在庫の焼却廃棄をゼロにする取組(アダストリア)

(22)商品へのカーボンフットプリントの表示(オールバーズ)

(23)自治体と企業との連携による衣類の店頭回収(江東区・良品計画)


✅ポストコロナのライフスタイル⁉

昭和35年生まれの私が物心ついた頃、コーラやファンタはペットボトルではなく瓶で売られていました。

ビンに入ったコーラやファンタを飲み終わったら、ビンをお店に持っていくと「10円」を戻してくれました。

ビン代として10円上乗せした価格で販売され、再生利用のために戻しにいけば10円をリファンドする循環型の経済が成り立っていました。

レジ袋の有料化でマイバックを持ち歩く方が増えました。

買い物かごを持って買い物にいく姿は、私が子供のころには当り前の光景でした。

便利な世の中は、知らず知らずのうちに環境に負荷を与え、それが激甚化する自然災害という形で私たちに返ってきています。

一昔前なら、自らが出かけてワンストップでいろいろなものをリアル店舗で買い物して、家に持ち帰ってくるのが当り前でした。

それが、1品1品をスマホでポッチンすれば即座に配達してくれる便利な世の中になりました。

宅配業者の車が1品を配達する都度入れ替わり立ち代わり二酸化炭素を吐き出しながらあなたが注文したその1品を運んでくれます。

環境に負荷を与えていると分かっていてもこの便利さを我慢して「不便」には戻れません。

だから、こういう難しい問題は「SEXYにやろうぜ」なのです。

DXと呼ばれるデジタル技術を使って「インセティブ」を上手に設計して人々の行動を環境と調和する方向に導くことを目指せばいいと思うのです。

そのためには、年寄りの政治家には引退してもらってDXの分かる若い人に政治を託したいです。

また、また、じーじのいつもの「決めゼリフ」締めです。頑張れZ世代!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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