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古事記コラム⑤国生み

※古事記を考察しながら思いついたことなどをいろいろと書いていきます。検証不十分、想像多め。

 国生みにおいて、イザナキとイザナミは、 淡路之穂之狭別嶋、伊予之二名嶋、隠伎之三子嶋、筑紫嶋、伊伎嶋、津嶋、佐度嶋、大倭豊秋津嶋 の8つの島を生んだとされている。

 これらの地域は、今の名前にすれば、
  淡路之穂之狭別嶋・・淡路島
  伊予之二名嶋・・・・四国
  隠伎之三子嶋・・・・隠岐
  筑紫嶋・・・・・・・九州
  伊伎嶋・・・・・・・壱岐
  津嶋・・・・・・・・対馬
  佐度嶋・・・・・・・佐渡
  大倭豊秋津嶋・・・・本州
と解釈されている。
 私はこの順番に違和感を感じている。
 隠岐は島根沖にある島だ。隠岐がこの順番というのは、国生みの動線が悪過ぎるだろう。

 元々はこうではないだろうか。
  淡路之穂之狭別嶋・・淡路島
  伊予之二名嶋・・・・四国
  隠伎之三子嶋・・・・沖縄
  筑紫嶋・・・・・・・九州
  伊伎嶋・・・・・・・壱岐
  津嶋・・・・・・・・対馬
  佐度嶋・・・・・・・佐渡
  大倭豊秋津嶋・・・・北海道(樺太・千島列島を含む)
隠伎之三子嶋を隠岐ではなく沖縄にすれば、順番に矛盾がない。

 また北海道の地図を見てほしい。樺太を羽、千島列島を尾に見立てれば、トンボ=アキツの形だ。 

 もしかしたら、古事記の時代以前に、日本はすでに沖縄から樺太・千島列島までを国土ととらえていたのかもしれない。
 実際に縄文時代の遺跡は北の方でたくさん見つかっている。

 対して、古事記に登場する国は西日本の国々だ。
 十二支についての自説をふまえると、同じ法則性で作られている西日本の国々は、同時期にできた可能性が高いだろう。

 国譲りの際にタケミナカタが移動した諏訪は、縄文中期に栄えたと言われ、十二支の名を持つ西日本の七つの国よりも東に位置する。

 もともとは、諏訪や諏訪より北東に国々があったが、ある時期に何らかの理由で西日本へ移っていったのかもしれない。

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