知的障害児の育児 不安をなくすためにやってみたこと。
四児の父。三つ子とお姉ちゃんの育児奮闘中です。三つ子の一人は中度知的障害児です。
三つ子の一人の知的障害がわかったとき、めちゃくちゃネット検索しました。ネット検索することで、知的障害に対しての不安がなくなったかと言われると、不安が消えることはありませんでした。
妻の三つ子妊娠がわかったときも、めちゃくちゃネット検索しました。その時は、「待った無しなので、やってみるしかない」と無理やり自分の中で受け入れたように感じています。日々無我夢中で育児して、そのうちに三つ子というキーワードで検索することは、減っていきました。おそらくネット検索で同じように日々頑張っている三つ子のお父さんお母さんがいるんだということが知れたことが大きかったのかもしれません。
知的障害児の育児の場合、待ったなしでは、あるものの、「やってみるしかない」と簡単に受け入れることができずにずっと不安の状態が長く続いてしまっていました。その違いは、どこから来ていたのでしょうか。三つ子の育児は同じ環境の人の生活をブログなどで知ることで前を向くことができた気がしますが、障害の場合は人それぞれの事情が異なる部分が大きくネット検索しても、不安は払拭されないままでした。とはいえ、自分の中で何となくの答えへの道筋の付け方が見えた気がするので書き記したいと思います。
三つ子の育児中は、日々繰り返しのルーティンの中で細切れの時間しか自分の時間がないのでYouTubeを見る時間が増えました。三つ子の将来を考えるとお金の心配も尽きないため、”副業のやり方”とか”◯億稼ぐ社長のYouTube”みたいな動画も見たりしていました。とある社長さんが起業家さんを育てるみたいな内容の動画で、「十年後どんなふうになっていたいか」を具体的に想像して、それに向けて行動せよみたいな話をされていました。逆にいうと想像出来ていない、見通せていないから不安になるのだ。そして見通せていないから行動に移せないんだ。と言われていたように思います。自分は障害児の育児に目が向いていましたが、そもそも障害者がどのように社会で生きていくことができるのか見通せていなかったことに気が付きました。
三つ子の育児のとある時期、三つ子が夜なかなか寝ない・言うことを聞かない、そんな状況に自分は大声で怒鳴り散らしていました。そして怒鳴り散らかした後に、またやってしまったと落ち込むパターンを繰り返していました。どうやって子育てしていったらいいのだろうと悩んでいたら妻に本を読んだら?と提案されました。紹介された本は「嫌われる勇気」。
アドラー心理学の本です。確かにこの本のなかで、怒りに対しての記述があります。なるほどと感じましたが実生活に落とし込むにはまだハードルがありました。さらに他の本を読み、何となく自分の子育てに落とし込むみたいな事ができました。追加で読んでみた本はKindleでおすすめに出てきた本でした。こちら↓。
以上の経験から、障害児の育児において、障害者の生活などの子どもの将来が見通せていないことから不安が拭えていないのではないかと考えました。そして、ネットを検索するのではなく、本を読むことでなにか気づきが得られるのではないかと考えました。妻と相談し、手始めに3、4冊、本をを読んでみることにしました。(妻がサクッと図書館で予約してくれました。妻の行動力にはいつも助けられています。)
本を読んでみて、不安が消えたか?と言われると言われると全くなくなったわけではないです。しかし、きょうだい児の視点、障害者総合支援法という法律的な視点、など色々な視点で捉えることができ、少しずつ障害に対して世の中が変わってきていることも知ることができました。なんとなくの見通しが見えたことで、今をしっかり考えて行くことができるようになった気がしています。
障害に対して向き合う行動も少しずつ出来始めていて、子どもの障害者手帳を取得しました。療育を受けるための受給者証も申請しました。また、地域に知的障害児の親の会的なものもあるので入ってみました。ヘルパー派遣のための子どもの紹介の箇所にも知的障害について記述しました。
障害という、いままでの自分の人生で向き合ったことのない事柄に対しての漠然とした不安は、
・本を読むことで体系的に情報を得ること
・行動を起こして情報を得ること
で少しの光が見えてきた気がしています。とはいえ全て見通せたわけではないので、日々勉強、情報のアップデート、今の生活との向き合うことを続けていかないと行けないのですが。。。何となく、知的障害を受け入れられるようになりつつあるかなぁと言う状態です。
うまくまとまってないけど、「今の思い」を記すことに意味があると思い書き残します。
ちなみに、以下が読んでみた本の紹介です。
その1 きょうだい児の視点から
その2 障害児の将来のお金のこと まんがの方が導入としては読みやすい
その3 法律の観点から やはり図の方が分かりよいのではと思いこれを
その4 親なき後問題についても知識を 成年後見制度など
以上です。