見出し画像

「能楽は心を守るワクチンでありたい」: オリンピック・パラリンピック能楽祭

「東京2020オリンピック・パラリンピック能楽祭〜喜びを明日へ〜」の公演が発表されました!

東京オリンピック・パラリンピック開催の可否報道はありますが、オリンピックはスポーツと文化の祭典です。また、能楽は、国の大きなイベントの際にはかならず寄り添い、国内外へ向けて公演を行ってきました。江戸時代に、幕府の儀式「式楽」として能・狂言が用いられていたという、能楽の歴史が受け継がれているのかもしれませんね。

本公演は、オリンピック・パラリンピックのメイン会場でもある国立競技場と同じ千駄ヶ谷の国立能楽堂で行われます。


オリンピック1

番組チラシ02

パラ1

7月27日(火)、28日(水)、29日(木)、8月2日(月)、3日(火)、27日(金)、9月3日(金)、全日程13時開演で、計7日間の公演(うち、2日間はバリアフリー対応公演)は、各流宗家や人間国宝など、トップクラスの能楽師による演目ばかりです

計7日間の公演に出演する能楽師はのべ200名を超えるそうです。まさに、能楽界が総力を上げた舞台になることは間違いありませんね。

そしてこのような公演は、オリンピック・パラリンピックの時期だからこそ開催されるので、頻繁にあるわけではありません。

オリンピックパラリンピック能楽祭写真

5月27日の記者会見より


(後列左から)
 山井綱雄、観世喜正、大倉源次郎、大藏彌太郎     
(前列左から)
 野村萬斎、武田孝史、観世銕之丞、武田宗和、金井雄資
 の各師

先日(2021年5月27日)、銕仙会能楽研修所で行われた公益社団法人能楽協会と一般社団法人日本能楽会による本公演の会見で、能楽協会理事長の観世銕之丞師は、「ただでさえ難しい修業を、このような時代にどうやって引き継いでいくのか、次の時代にも栄える文化の花を咲かせたい」と、コロナ禍で文化芸術が抱える苦悩を訴えつつも、未来を見据えた言葉を述べられました。

また、能楽協会理事の金井雄資師は近頃のワクチン接種の話題を出しつつ、「能楽は心を守るワクチンでありたい」と文化芸術の力を強調されました

「東京2020オリンピック・パラリンピック能楽祭〜喜びを明日へ〜」の特設サイトは下記です。

オリンピック期間特設サイト

パラリンピック期間特設サイト

チケット発売は明日6月10日(木)からですが、新型コロナウイルスの感染状況を見ながら、順次座席数を増やす可能性もあるそうです。チケットを買おうと思ったら、売り切れということがあっても、チャンスがあるかもしれませんよ!


いいなと思ったら応援しよう!