【風呂酒日和94-2】 一歩(いっぽ)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。

【風呂酒日和】〜ついでのお風呂、のついでのお酒〜｜日野笙 / Sou Hino｜note

どうしよっかなー。ここかなー。うーん。
駅前に戻りつつ付近をうろうろ。
飲み屋さんがいっぱい立ち並ぶ商店街という感じではないけど、ぽつぽつと赤ちょうちんが灯っていたりする。いつものごとく海鮮にも惹かれるが、なんとなく今日は肉もアリな気分。うん、焼き鳥とか食べたいかも...。
そう思いながらも心が定まらず、引き続き駅前を歩く。

お、ここなんかいい。ピンときた。でも入れるかな。
小雨が降る中歩いていると、入口が開いていて中の様子がちょっと見える焼き鳥屋さんが目に止まった。満員...かな？

「すいませーん」

「はいいらっしゃーい！」

「1人なんですが...」

「どうぞー」

思ったよりもすんなり入れた。
傘をたたんで中へ。