スナイパーな父の定年後のお仕事
本人曰く今年の春から「晴れてニートになった」らしい父。
「お父さんって仕事辞めてから毎日何してるの?」と母に聞いたところ「え〜?今はお母さんの仕事の送り迎えしてくれたり、〇〇ちゃん(孫)を病院につれてったり、運転手多めかな。あとは、いつも通り家の整理とか、庭の手入れとか、本読んだりゲームしたりしてるんじゃな〜い?しらな〜い。」
あまり興味なさそうに答える母。
そう、父はゲームをする。
父と母、どちらの方針だったのか定かではないが、我が家は兄が中学校に入るまでテレビゲームが禁止とされていた。
だからてっきり私はどちらか、またはどちらもテレビゲームが好きではないのだと思っていた。
しかし、兄がゲーム解禁となり家にはゲームが導入され、そして大学進学で家を出る際兄がゲーム機を引っ越し先に持っていってしまったため、父はその後、自分専用のゲーム機を購入したのだ。
子供が小さい頃は...と一緒に我慢をしていたのか、それとも兄がゲームをやっているのを見て自分もやりたくなったのかはわからなかったが、どうやら父はゲームにハマったようだった。
ゲーム、やるんじゃん...。いや、別にいいんだけど。
たまにゴルフっぽいゲームや兄の買ったアクションゲームなどを一緒にやっているのは見たことがあったが、まさか自分で機器を買ってまでやるほど好きだとは知らなかった。
でも、なぜか私が家にいる時にゲームをしているのはあまり見たことがない。密かに、というわけではないのだが、父は人知れずというようなタイミングで一人っきりの時にゲームをすることが多かった。
そんな私は一度だけ父がゲームをしているのを見たことがある。
それは大学生の頃帰省した際、たまたま暗い部屋から少し光が漏れていて「?」と思った私がそのドアを開けた時だった。
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