【風呂酒日和62-2】 みくに
さーて、どうしようかと考えながら世界湯を出た私。
今日はなかなか渋い展開になることがわかっている。
なんせあまりお店が見当たらない。
いや、駅前にはいっぱいあるんだけどね。そういうのじゃないやつ。
とりあえず行きがけに見つけたちょっとお店が並んでいた通りに戻ってみる。
季節料理のお店もカレーも焼き鳥もまだまだやっている模様。
ん。店の中の人と目が合った。
季節料理「みくに」だ。
これを逃してはいけないとその流れで入口に近寄ってみて「入れますか?」と聞いてみる。
「あら〜」とおばあちゃん。
「え〜?お連れ様は〜?」と聞くおじさん。
おじさんのコメントに誰か後ろにいるのかと思って振り返るも当然誰もいない。
「一人なんですが...大丈夫ですか?」とおそるおそる聞く。
「そりゃあもちろん。どうぞどうぞ〜」
「あらあらあら、どうしよう」
おばあちゃんがそう言いながら、座っていたカウンター席のコップなどをよけてくれた。どうやらこのおばあちゃんのお店っぽい。
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