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ヒノトリ旅日記10 〜トルコのおまけのドバイ旅〜

インディアンナイト、からのマツバセンチナイト(?)ではしゃいだ私たちは相変わらずの寝坊気味起床。

ホテルが変わったので朝食バイキングが楽しみ。会場に行ってみるとさまざまな国名と料理名が書かれた温かいプレートが並んでいる。中央には「お好きなスタイルで焼きますよ」という感じでコックさんがフライパンの前に立っていて、卵料理を作ってくれる模様。
横にあったトッピングを指差してオリジナルオムレツを作ってもらう。私は青唐辛子っぽいのをたっぷり入れたピリ辛オムレツを所望。わーい。
パンもフルーツも種類が増えてさらに嬉しい。そして美味しい!

トリごはん(上)とヒノごはん(下)


本日の予定はまずは朝ごはん後、ホテルのプールとジャグジー、サウナを楽しむ予定。ドバイの物価高にビビっている私たち。できるだけ付帯設備を駆使して楽しみたい。
その後はちょっと街を歩いてからランチを食べて、世界最大のショッピングモールであるドバイモールに行く予定だ。
多分それくらいでタイムアウトなので、ホテルに戻って帰り支度をする。


朝ごはんを食べ終えてさっそく屋上に行くと、プールとその横にジャグジーが。


この日の気温は39度。もうセンチメンタルバスじゃん。「39度のとろけそうな日」を地で行ってる。かなり暑いせいかはわからないが、お客さんは1人もいなくてなんと貸切状態。やったー!
プールの監視員っぽい格好をしたスタッフの人に声をかけると、にこやかにタオルを渡してくれ、サウナの準備をしてくるとのこと。ではまずはプールを楽しみましょう。

荷物をプールサイドの椅子に置いて、熱い熱いと騒ぎながら裸足になって小走りでプールへ。気温もさることながら、床がもう罰ゲームのように熱いのだ。真っ青なプールに入るとちょうど気持ちいいくらいの水温。最高だ〜。
プールの中は高低差がついていて、私は泳げないため足がつかないところはトリちゃんの肩に掴まらせてもらって移動する。

「あははそんな必死で掴まなくても、足つかなくても大丈夫だよ、ほら」

そう言ってトリちゃんが足のつかないところで手足を動かして水中でふよふよと浮いてみせる。すげぇ...。

「いやそれができないんだよ」

「できるできる!」

トリちゃんは私の手を引いて一番深いあたりまで連れ出すと、ぱっといきなり手を離した。ぎゃあ!
バタバタ手を動かすも無惨に沈んでいく私。トリちゃんが爆笑しながら救い上げてくれる。

「え〜ダメかぁ。うん、でもダメだね。溺れる人の動きしてた(笑)」

「だからできないって言ったじゃん!」

速攻で頭の上までべしょべしょに浸水し、ゲホゲホむせながら八つ当たりをする私。
トリちゃんは小さい頃水泳スクールに通っていたらしく、マーメイドのようにすいすいとプールを漂う。いいなぁ...。


続いてジャグジーに移動して、あ〜低温のお風呂みたいで最高だね〜なんて言っていると、スタッフのお兄さんがサウナの準備ができたと声をかけてくれる。

階下に行くと、そこにはプライベートサウナっぽい小ぶりのサウナスペースが。わぁ、これはほんといい時間に来たかもしれない。たくさん人がいるとなかなか入りづらそうだが、2人しかいないのでめちゃくちゃ贅沢な気分。

ちなみにジムもあったけど無論使ってない


それぞれサウナに入ったりプールサイドでごろごろしたり自由な時間を過ごしながらひとしきりプールとサウナを満喫。
年配のご夫婦がやってきたところでそろそろいい時間だし、貸切で楽しませてもらったから交代しようとプールを退散。部屋に戻ってシャワーを浴び、街に出る。

トルコの看板はなんとなく書いてあることがわかったけど、アラビア文字になるともう何が何だかわからない。
ホテルはドバイの中心地よりもやや北の方、栄えている場所なのかはよくわからなかったが大きな通りや建物も多い。でも一本道を逸れるとただっぴろい道の真ん中にいきなりクレーンゲームがぽつんと現れたりして意味不明で面白い。なんでここにクレーンゲームを作ったんだろう...。

シュールすぎ


しばらく街を散策した後、ギャル男先輩が再び復活する。

「俺、ドバイもよく遊びに来るからまぁ庭なんだけど、ここのパキスタン料理屋すごいうまいから行こうぜ!」

「え...先輩、ここドバイなのにパキスタン料理ですか?」

「まぁまぁ、食べてみたら絶対ハマるから。信じろって!」

なぜそのパキスタン料理店をチェックしたのかはあまり覚えていないのだが、ホテルの近くで安ウマご飯情報を調べたらヒットしたのがそこだった。自信満々だが、もちろん行ったことはない。
細い道に一本入ったところに、目指していたレストランの名前の看板が見える。


そもそもパキスタン料理ってどういうの?というレベルで入ってみたが、メニューを開くと品数が豊富でぴっくり。
サラダにスープ、鶏肉料理にマトン料理、ビリヤニなどのお米系もあるしチャイニーズという欄まである。ドバイのパキスタン料理屋で中華を食べる日本人…は字面的には面白いけどここはやはりパキスタン料理が食べたい。そのほかにもシーフードやバーベキューなど色々あって写真を見てもどれも美味しそう。

「お米!お米食べたーい!ビリヤニ!」

「うん、お米食べたいね。ビリヤニいこう」

「マトンビリヤニにしていい?あたしマトン大好き」

「えぇ〜、お肉のとこ全部食べ切れるならいいよ。じゃあスープはこのHot & Sour Soupにしてもいい?」

「いいよ、でも辛すぎたらスープ担当してね」

「了解した!」

相手は苦手だけど自分が猛烈に食べたいものはそれぞれケツを持つことを誓って、ビリヤニとスープが決定。空腹と食べたい欲にまかせてチキンコルマという煮込み料理っぽいのとガーリックナンも頼む。
ちなみにここもお酒は置いていないので、おつまみ系ではなくがっつりご飯ものを食べることに。

しばらくして注文した料理がどんどんどーんと並ぶ。
思ったよりも量が多い!ビリヤニとコルマの器が想像の1.5倍くらいの大きさで来て、ガーリックナンもピザサイズ。

「おぉ...これは結構気合入れないと食べきれんかも...」

「でもこの量でこの値段、すごくない!?」

ドバイの通貨はアラブ首長国連邦ディルハム。メニューに書いてあった数字を足していくとこれだけ頼んで2,000円ちょっとくらいだ。
これは素晴らしすぎる!ギャル男先輩万歳。そして味も半端なく美味しい!

「え...マトンビリヤニ、めちゃくちゃ美味しい!」

「ね!!このお肉、すっごい柔らかいよ。最高〜!」

トリちゃんが言った通り、肉も食べてみるとがとっても柔らかく、全くクセもなくてマトンを見る目が変わる。
カッパドキアでラムの壺ケバブを食べた時にやっぱりちょっと羊肉の匂い苦手だなぁと思っていたので、ラムがダメならマトンはもっとダメだろうと想像していたのだが、なんならマトンの方が好きかもというくらい美味しかった。

「スープも辛さめっちゃちょうどいい!こういう汁物欲してた〜」

Hot & Sourスープもトリちゃんが食べられるくらいのピリ辛で2人とも大満足。野菜もたっぷりだし久しぶりの玉ねぎじゃないネギ、うますぎる...!
自分では選ばない料理にチャレンジできて、しかもそれが大当たりでかなり嬉しい。誰かと食べるとこういうのが味わえていいよね。
チキンコルマもスパイシーな煮込みカレーという感じでこちらも美味、ガーリックナンもガツンとパワフルでめちゃくちゃ元気になれそうな味。

最後の方はちょっと必死になって、美味しいと苦しいを交互に漏らしつつなんとか完食。欲張りすぎてしまったが大満足のパキスタンランチだった。


ここからドバイモールへ移動。
電車でも行けるようだったが車の方が近いことと、いかんせん外が暑すぎて駅まで歩くのすら結構大変そうなのでタクシーを拾うことに。
そしてここでプチ事件が勃発。
タクシーを拾ってクレジットカードが使えるか確認してから乗ったのだが、モールに着いて降りるタイミングになって「カードは使えない」と告げられる。

ずががーん。なんだってー!
いやいや乗る前に聞きましたよと言ったとて、機械がなければどうにもならない。しかも私たち、ディルハムもユーロも持っていない。持っている現金は日本円とわずかばかりのトルコリラである。

それをドライバーに伝えると仕方がないという感じで通過換算アプリ的なものを出し、日本円で3,000円を請求される。
うーん...多分これはぼったくられてるなとはわかりつつもどうしようもないし、日本でタクシーに乗った時もこの距離ならまぁそんなもんかと思い3,000円を払う。

後から調べたところ、ドバイにはノーマルタクシーと呼ばれる国営のタクシーとプライベートタクシーの2種類があり、国営タクシーの場合は必ずメーターがついていてクレジットカードの決済も可能とのこと。
対してプライベートタクシーはメーターが付いていないことが多く、現金精算のみも多いんだとか。そして価格は国営タクシーの2倍から3倍ほど高いらしい。

どうやら私たちはプライベートタクシーに乗ってしまったようだ。カード決済ができるか最初に聞いたのに!という思いはありつつも、そもそも事前に調べていれば見た目で国営タクシーかプライベートタクシーか見分けがついたはずなので、完全に自分たちの無知さと事前リサーチの足りなさが原因だ。これは勉強代だな…。
なんなら日本円を渡されて、めんどくさい奴らを乗せてしまったぜとドライバーも思ったかもしれない。


ちょっとしょんぼりしながらもモールを見て回る。
世界最大級だけあって一回通ったところには二度と戻れないんじゃないかというくらい広い。
高級ブランドからファストファッションまでありとあらゆるショップが軒を連ねている。無印良品も入っていて、わざわざここで買うものもないのについつい店の中を覗いたり。
モールは完全に見て歩くつもりで来たのでさらっとお店を回りながら、大きな水槽を眺めたり景色の写真を撮ったりして雰囲気を楽しむ。

唯一「ここだけは入りたい!」とトリちゃんにお願いして立ち寄ったのはTWGのカフェ。実は私、酒飲みになる前は紅茶が大好きだった。(今も好きだけど)

店の前を通った瞬間、カラフルな店内が可愛すぎてここでお茶しようと懇願。それぞれマカロンを1つと好きな紅茶を頼む。
トリちゃんはアールグレイの紅茶とナポレオンティ&キャラメルのマカロン、私はアッサムの紅茶にアールグレイ&チョコレートのマカロン。
ティーポットも物販の缶ももう、全部素敵。好き。

世界各国のお茶リスト
たっぷり2.5杯分くらい楽しめる
ぎゃわいい


結構歩いたのでゆっくり座ってお茶を飲んで、ちょうどいい一休みになった。
TWGを出た私たちは再びモール内をしばらく見て、いい時間になったのでそろそろ退散。今度はちゃんと国営タクシーに乗ってホテルへ。ちなみに帰りのタクシー代は850円くらいでした。ぎゃおん。


ホテルに戻ってゆっくり荷造り。最後のハイボールを作ってバランタインも無事飲み終わる。
お昼のパキスタン料理が大ボリュームすぎて全然お腹が減らず、夜ごはんは食べずにピックアップに来た車に乗り空港へ。大丈夫、きっとまたエミレーツさんが機内食祭りを催してくれるはずだ。

ドバイを楽しみきったかと言われるとなんともな足取りだが、最後の1日をのびのび楽しめた。
そろそろお刺身が食べたいぞ!味噌汁も飲みたいし、ラーメンも食べたい!

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日野笙 / Sou Hino
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