【風呂酒日和160-2】 酒場ワタナベ

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。

【風呂酒日和】〜ついでのお風呂、のついでのお酒〜｜日野笙 / Sou Hino｜note

今日は結構チャレンジングな店構えのところを攻めてみる。

看板はフィリピン居酒屋と書いてあるが、私が目指してきたのは「酒場ワタナベ」というところだ。しかしGoogleマップで見たところ、どうやらここっぽい。ワタナベさん、フィリピン出身なんてことある...？
お、よくよく見ると暖簾には目指していた店名が。やっぱりここだ。居抜きで上の看板がそのまま残っているとかだろうか。

カラカラと開けると左手にいたカップルがちょうどお会計で帰るところ。
「ありがとうございまーす」と言いながらも私の方に顔を向け、すぐに「いらっしゃいませ」と迎えてくれた。

「1人なんですが…」

「こちらのカウンター席どうぞ〜」

「お気をつけて！」とカップルを見送るお兄さん。彼がおそらく店長さん、マスターだろう。店内にはマスターよりも若く見えるお兄さんがもう1人。どちらも体格がよい。

「メニュー、あそこに貼ってあるんで。写真撮ってもらっても大丈夫なので」

マスターがメニューの場所を教えてくれる。なるほど、日によって変わるメニューなのだろう。A3の紙に書かれた手書きのものが左手の壁に一枚貼ってある。その前のテーブル席に座っていた2人組のお兄さんにぺこりと頭を下げながらメニューを撮影。

今日はロビールしたし、最近浮き輪肉(お腹周りの贅肉)の拡大防止がテーマなのでホッピーにしてみよう。

「ホッピー、うちだいぶ濃いですけど大丈夫ですか？よかったら逃す用のグラスもお持ちしましょうか」

の、逃す用…！？