年末の国民的歌合戦の出場歌手リストをにらんでいます。どの名前を見ても、その歌手の顔も、歌も、浮かんできません。これが国民的歌手のリストなのか。
「音楽のジャンルがこれほど多様になれば、昔のように全ての世代を満足させる歌合戦というのは難しいでしょう」とT君がいいます。
確かにそうです。そして、お茶の間でテレビを囲んで歌合戦を見ていた時代に比べれば、多様性の時代は、随分と生きやすい時代です。
でも。多様性の時代とは、もしかして、共通理解の得られない時代なのかもしれない、と、「どこかの誰かが好きな歌手」のリストをにらみながら思います。