札幌の町並み
札幌の町並みは、碁盤の目のように明快で、その真っすぐ過ぎる道を歩けば、この土地が人の手によって開かれた、という事実を実感します。
札幌に限らずどんな土地でもそれはそうなのだけれど、第1回屯田兵の入植が1875年と聞けば、その歴史の生生しさが胸に迫ります。
碁盤の目を歩きながら、所有という概念について考えます。かつて誰の所有物でもなかった荒野が開拓によって土地として区画され、誰かの所有に属しました。
そして時を経て、今やこの町の、いや、この星の隅隅までが誰かの所有物で埋め尽くされています。当たり前の制度だけど、不思議な制度のようにも見えます。
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