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今年の12本目

今年の12本目、HERE WE ARE、観ました。

自閉スペクトラム症の息子とその父親の穏やかな生活。映画はそこから始まります。けれど離婚した妻が裁判に訴えて、息子は施設に入れられてしまいます。

「なんてひどい母親だ」と憤った後で、観客は、「全てを投げ打って息子を世話する」という世界に逃避し、息子を囲い込んできた父親のこれまでを知ります。

「自分がこの子を守ってやらねば」という親の気持ち。それ自体は、尊い。だけど、その気持ちが強い親ほど、子どもの成長に気付けてやれません。

「子どものことを分かってやれるのは、自分だけだ」という父親の思いの成り行きを描いたラストシーンは、切なくて、でも、希望に満ちていました。


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皮膜
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