変態が出るか霊が出るか
年々、生活に変化が少なくなってきてるのを感じるこの頃。
社会人になってから特に変化は減る一方でそれに甘んじてしまう自分もいる。
最近思い出すのはミスチルの雨のち晴れで
「単調な生活を繰り返すだけ〜」
がやたら刺さる。
やっぱりマリちゃんは電話に出ない。
そんなわけで日常を抜け出し非日常をキメる事にした。
6/8 19:30に仕事を終え、高田馬場で合流する。
今回は家へ帰らず始発まで歩き回ろうというのだ。
電車で向かうとすでに到着してる友人から連絡がきていた。
もう着いた
遅れるならパチンコうってるわ
パチンコうってるわ
返信を待たずしてパチンコ打とうかなからパチンコ打つに変化していた。見事。
間もなくして高田馬場へ到着し
打ってるであろうパチンコ店へ向かうも見つけられない。
あれ?全然いねえ…
連絡してみると違う店にいた。
無事合流してこの後の計画と腹ごしらえの為、コメダへ。
深夜の散歩という事で心霊スポットを目指す。
今回は西新井トンネル。
都内ですぐ動ける場所の中では1番それっぽい。
高田馬場から東西線で西新井へ。
この蒸し暑い時期の地下鉄は臭い。
0:00頃 西新井へ到着。
平日深夜の駅前はガールズバーの客引きだけだった。
というか割とどこでもそうである。
早々に西新井トンネルへ向かってみる。
それは割とシンプルに住宅街にあった。
えっ、ここ?普通にすぐそこ人住んでんじゃん。
まあとりあえず進入してみる。が結構心霊スポットと謳うには綺麗で舗装も割とされてて通りやすそうになってる。30メートルくらいのトンネルを1カーブすると出口で、その先で立ち話をしてる人達がいた。
普通に人いるし…
お気づきだろうか。
そう、私は写真を一枚も撮らなかった。
ものの10分くらいで今回メインだった西新井トンネルを後にする。
まだ始発までは4,5時間あるので西新井大師へ向かうことにした。
年末年始によくテレビでCMやってるので存在は知っていた。
道中何もなく、この辺りは一体どこで買い物をするんだろうとか考えながら歩いた。
明るい時に来たらもっと何か見つけられたのか。
スマホの地図の方向がバグりつつ西新井大師へ。
暗くても店がやってなくてもその存在感はすばらしかった。
門の横には阿吽の像があって
こりゃ見事だなあ。阿吽の像
って友人に言うと
あ、ぅん?なにそれ
あれだよ、阿吽、右が阿の口で左が吽
あの、ほら、アといえばウンみたいな
ああ息ぴったりみたいな?
そうそうそれ
我々は全然阿吽じゃなかった。
まだまだ始発まで時間があるので十条、赤羽方面に向かう。
環七をずーっと歩く。
雨の予報だったが霧雨程度で傘をささずとも歩けるのはありがたい。
それにしてもまったくお店がやってない…
当然といえば当然だけどもどっかしらやってんじゃないという甘えがあった。
途中金融ATMの巣を見つけた。
すべての金融を網羅していてこの近くに現金を使う何かがある…と期待せずにはいられなかった。
結果何もなく、少々小腹も空き始めた1:00頃。
あっ!ビッグボーイ!!
割と大きめな声で友人が叫んだ。
ここまでくる間にほとんどお店はcloseでやってるのは牛丼チェーン店とコンビニでファミレスはほとんど23:00closeが多くてなかば諦めかけていたところにビッグボーイだった。
しかもビッグボーイの看板ってなんか中古車屋とかに似てるのでギリギリまで気づかなかった。
そうギリギリである。ミッションインポッシブルのルーサーも「またギリギリか?」と茶化すのが目に浮かぶ。
ビッグボーイで小休憩と腹ごしらえをする。
1:30ラストオーダー2:00閉店。
ありがたい。
チキンステーキ、アヒージョ、フライドポテト、パスタ。
結構腹が減ってたので欲望に任せてやっちゃう。
こういう時は小出しにせず、発散させるのが正解。
地下労働で班長がそう教えてくれた。
チャッと頼みチャッと食って出る。
来た時間はアレだけどまあまあいい客ぶれた気がする。
腹を満たし赤羽方面へ。
荒川と隅田川を渡る。
夜の水辺はなぜだか増し増しでゾッとする。
3:00
赤羽へ着くともちろん街は閑散としていた。
いるのは風俗の客引きだった。
まだ始発までは時間があるし
かといってここから更に移動するには危険な匂い。
なによりも結構歩いてきたので間違いなく疲労感もあった。
デニーズなら任せてよ。奢っちゃうよと
友人が言うのでデニーズへ。
さすがになにも頼まないのは悪い気がしたので
迷った挙句、友人は緑色のラーメンを頼み
私は中華そばを頼んだ。
うどんがあればうどんがよかったけど
うどんにはマグロの漬け丼が付いてくる。
この深夜散歩の締めを話し合い
北赤羽まで歩き、その途中で赤羽八幡様と赤羽台桜並木公園に寄る事に。
4:00にデニーズを後にし始めた頃には少し明るくなってきていた。
赤羽八幡様は線路端にあって
実に不思議な場所だった。
続いて桜並木公園へ。
なぜここへ寄ったかと言うと
マップで調べた時にここに防空壕跡があると見つけて行きたい衝動に駆られたのだ。
戦争を知らず育ってきてなんとなくの知識だけは知ってるもののやはり知ってるだけなので唯一同じ空気感を感じることのできる防空壕を見ると
知ってるだけの知識に何かが足される感じがする。
そんな感じ。
公園内を進むと普通に遊具がある場所に防空壕跡はあった。
近づいてみることは出来るが結構埋もれてしまってる。
中はもっと広くなってるんだろうか。
公園を後にするともうすっかり朝で
車もばんばん通る。
このまま北赤羽まで向かう。
北赤羽まで行ってもまだ始発まで時間があったのでここは限界突破でその先の浮間舟渡まで歩くことにした。
今回
深夜散歩という事ではじめは心霊スポットを目指したわけだけど
都心の心霊スポットは結構人の気配がある場所しかない。
途中歩いた場所も薄暗い道や不気味な場所はあったものの
霊的な怖さよりも変な奴がいるんじゃねえか?の怖さのが強かった。
結局一番怖いのは生身の人間。て誰かが言ってた。
多分そう言う事なんだと思う。
記事投稿:クドーサン