将棋ウォーズ 2級から上がらない理由を考察する
前提説明
将棋を始めて3年の42歳。
2023年7月末現在、将棋ウォーズ2級20%台です。
2023年2月頃に2級に昇級しました。
それから5か月。達成率は15%から35%を行ったり来たり。安定といえば安定。成長しないといえば成長しない。良くも悪くも純正2級です。
将棋のグループに所属させてもらい、友達対局やグループの棋戦に参加しています。素敵で個性的なメンバーとともに、将棋を楽しんだり、将棋に振り回される日々です。
将棋の勉強はほとんどしていません。YouTubeで将棋放浪記を見たり、将棋関係の動画を見ています。麻雀の動画の方が多く見ているかもしれないくらい、勉強していません。棋書も少し買って読み切っていないし、詰将棋本も3手詰を200問中100問くらい解いてやめたりと、ろくな生徒ではないです。
そんな生活をしながらも「勝ちたいなぁ」と思って「対局、開始」の音声を聞きます。気が乗らない日が続くと数日指さない、というくらい適当な将棋生活です。
2級として負ける理由を考える
昇級、昇段したとき、私たちのグループメンバーは「昇級、昇段への道」といった振り返りをnoteに書いていることが多いです。とても為になります。この文章とは比較にならないほど、比較してはいけないくらい、大事なことが書かれています。
この文章はその対極を書いてみよう、という実験的文章です。
さっぱり昇級しない、達成率が上がらない。そんな人はこんな傾向ありませんか、みたいな。私がまさに今経験していることの一部を書いてみます。
一番大事なことは「勉強すること」です。
先にお伝えしますが、これだけは間違いありません。
勉強していない私が勝てるはずがないのです。ただ、何で勝てないのか、が分からないと、何を勉強したらいいのか、が分からないと思います。
わたしにとっても確認のためにこの文章を書いています。
その1 序盤で負ける
戦型の相性
じゃんけんだと思ってください。
戦型には相性があるそうです。「あります」と書かないのは、私の勉強不足です。「へぇ~」ってくらい相性を知りません。
そもそも不利な戦型、囲いで勝負を挑むわけです。その時点で勝ちから遠ざかっています。ただ、戦型の相性を知っているのであれば、そもそも上達しています。知っていても、指しこなせなければ、使いこなせなければ実戦では意味がありません。手順前後したり、陽動戦法で陣形が愚形になったり。そんなことばかりです。
受けミス
相手の戦型は見抜けた。でも、それに対する受け方を間違えると即終了です。
題名に書いた通り、この文章は「2級」を対象としています。対局相手は主に3級から1級、たまに初段です。
この級位、段位になると、たくさん間違えることはありません。中終盤はミスがありますが、序盤の相手のミスには気づきます。
受け方を間違えた瞬間に焦点の位置に対して駒が殺到します。駒損したり、大駒の成り込みを許したりします。この時点で評価値は1000くらい差がつくことがあります。ここから逆転するためには、相手がミスするしかありません。とはいえ、1000のプラスをもらえば、あとはゆっくり攻めればいいので、勝ち目は薄いです。
この差を中盤以降で挽回できるのであれば
そもそも2級20%ではありません。
その2 中盤で負ける
いろいろなミス
ミスを細かく分類すればよいのですが、書いているときりがないので箇条書きにしようと思います。相手が3級から1級の対局なので、お互いにめちゃくちゃなミスを毎回するわけではないですが、数局に1局はミスしていると思います。
駒のタダ取られ
駒のタダ取りを見落とす
手筋を指される
駒損
歩切れ
駒交換から自陣に打たれる
駒を打ち込まれる隙を作る
大駒が使えていない
囲いが乱される
角の効きを見落とす
桂馬と香車が働いていない
駒が相手玉に向かっていない
時間を使いすぎる
中盤はいろいろな局面が現れるので、経験や勉強、研究の量で実力差が出やすいと思っています。
私は角交換が非常に苦手です。角を使いこなせる人が強い人だと思っています。飛車はその駒自体が強いので、普通に指せば戦力としては十分だと思いますが、角は使う人の力量が問われる気がしています。
中盤力って、なんだ
盤面全体が見えるようになって、一人前なのかなぁ、って思います。
四隅の香車が見える人は、どこで駒がぶつかって、自玉はどれだけ安全で、相手陣への狙いはどこなのか、ということを把握して指せるのだろうと思います。
2級20%では、それは見えません。
その3 終盤で負ける
一手間に合わない
終盤で負ける。終盤なので、詰まされたら負けです。
どれだけ多くの手駒を持っていても、自玉が詰んでいれば負け。
2手指させてくれれば勝てるんです、なんてことが結構あります。
速度計算ができないんですね。っていうか、速度計算って、何?くらいです。知らんがな、そんなの。だから2級20%なんだよ、私は。
詰み逃す
詰将棋が大事かどうかは人それぞれなので、その議論はしません。
でも、5手詰、7手詰は見えないと2級から初段くらいの相手に勝ち続けるのは不可能です。それなのに3手詰すら逃します。そりゃ上達しないはずです。勝ち切らないと、達成率は上がりません。
詰めろ、必至を理解していない
詰めろや必至を知ると、その形を目標にして指すことができますし、展開を作りやすいと思います。これは数学の証明問題みたいだと思っています。
ゴールが見えるから、その経路がわかる。
でも、ゴールが見えないと、どのように進んだらいいのかわからない。
これは大きな差だと思います。
終盤に強い、ということは、この形に持っていけば勝つんだな、とか、相手玉を逃がさないように形を作っていこう、という認識ができている人なのだと思います。
負ける理由?弱いからだよ。
将棋ウォーズを2000局以上も指して、単純なミスを繰り返す。
皆さんはもっと指しているのかもしれませんが、すごいですよね。こんなに同じゲームをして、同じ失敗をすることって、そんなに無いように思います。だからこそ将棋は面白いし、不思議なゲームなのだと思います。
そして負けるとめちゃくちゃ腹立ちます。
振り返ってみたら、覚えることや学ぶことがたくさんあって、面倒だなぁ、と再認識しました。
でも、いいんです。2級が2段の勉強をする必要は、今のところないと思っています。2級は2級の、2段は2段の勉強内容があると思います。
中学生が高校生の勉強をしなくてもいい。
中学生は、まず中学の勉強をする。中学の勉強が終わって、卒業したら高校の勉強をすればいい。
詰将棋だって、1手詰、3手詰を繰り返せばいい。慣れたら5手詰に進めばいい。
そして何より、
いつ始めてもいいし、途中で休憩してもいい。自分のペースで進めばいい。
だって、仕事じゃないし。